この記事では、「ニート」と「家事手伝い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ニート」とは?
「ニート」の意味は以下の通りです。
1つ目は「16歳から19歳までの若者のうち、学生ではなく、就労しておらず、職業訓練も受けていない人のこと」という元の意味です。
「ニート」は「Not in Education, Employment or Training」の頭文字を取り「NEET」と表したものが日本語化した言葉で、イギリスで生まれました。
2つ目は「日本独自の解釈で、15歳から34歳までの人のうち、学生ではなく、就労しておらず、家事も手伝わず、就職活動もしていない人のこと」という意味で、学習意欲、勤労意欲、労働意欲の全くない人たちのことです。
3つ目は「引きこもり状態にあって、外で活動する意欲のない人」という意味で、引きこもりのうち、病的な要素がなく、通学・就労・労働しない人たちのことです。
上記に共通するのは「働く意欲がない人」という意味です。
「ニート」の使い方
「ニート」は名詞・形容動詞として「ニートだ・である」「ニートになる」「ニート状態」などと使われます。
基本的に、日本で使う場合は学校へ行かず、働かず、家で自由気ままに暮らしている比較的若い層の人達に使われる言葉です。
「家事手伝い」とは?
「家事手伝い」は「かじてつだい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「親が自営業などで、自宅の炊事・洗濯・掃除など一般的な家事を任されている人」という意味で、親の代わりに家事を全般的にこなす人のことです。
2つ目は「親や持病のある家族を介護しながら家事をしている人」という意味で、介護が必要な家族がいる為に外に出て働けずに家事をしなければならない人のことです。
3つ目は「親に十分な経済力があり、花嫁修業として家事の見習いをしている女性」という意味で、親が資産家で、娘は働く必要がなく縁談をまとめて結婚するのが良いと思っている家庭の女性のことです。
上記に共通するのは「家で家事をする」という意味です。
「家事手伝い」の使い方
「家事手伝い」は名詞・形容動詞として「家事手伝いだ・である」「家事手伝いになる」などと使われます。
基本的に、親が家事をできない為に子供が毎日家事をしていることや、花嫁修業として家事見習いをしている女性に使われる言葉です。
「ニート」と「家事手伝い」の違い
「ニート」は「学校へ行かず、働かず、家で自由気ままに暮らしている比較的若い層の人達」という意味です。
「家事手伝い」は「親が家事をできない為に子供が毎日家事をしていること」「花嫁修業として家事見習いをしている女性」という意味です。
「ニート」の例文
・『大学を卒業してニートになる』
・『長男が引きこもりのニートだ』
・『ニートから一念発起して起業家になる』
・『ニート期間が長いと就職するのが難しくなる』
「家事手伝い」の例文
・『職業欄に家事手伝いと書く』
・『実家が農家の為、家事手伝いになる』
・『家事手伝いという言葉は女性のイメージを悪くする』
・『花嫁修業の為に家事手伝いをする』
まとめ
今回は「ニート」と「家事手伝い」について紹介しました。
「ニート」は「働く意欲がない若い世代」、「家事手伝い」は「毎日家事をしている人」と覚えておきましょう。