この記事では、「ギャル男」と「チャラ男」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ギャル男」とは?
「ギャル男」【ぎゃるお】は、1990年代後半から2000年代にかけ、主に渋谷で流行した若者の男性ファッションを指します。
「ギャル男」は、1900年代から若い女性の間で一大ブームを起こしたた「ギャル」に対する男性版ともいえます。
派手な髪型と服装が特徴で、一般には渋谷センター街で流行した「センターGUY」のルックスがよく知られます。
ただしいくつかの系統があり、ひとえに「ギャル男」と呼ぶことはできません。
いわゆる「ギャル」に対する「ギャル男」のファッションは、男性用のファッション雑誌で紹介され流行した「センターGUY」がイメージされます。
特徴は、ストリートファッションに明るい髪色の長髪、ネックレスやサングラスなどのアクセサリーを組み合わせ、きれいめながら強烈なインパクトを持つところです。
長髪は整髪剤で立てて盛るので「モリ男」と呼ばれる「ギャル男」もいました。
またギャルの間で顔を黒くするメイクの「ガングロ」が流行したことから「ギャル男」の中にはガングロを意識したメイクをする男性も出現しました。
「センターGUY」のブームは長続きしませんでしたが、その系統を残しつつバンドマン風の「ヴィジュアル系」やホストが好む大人っぽい「お兄系」などに形を変え、ファッションとして若者に支持され続けていったのです。
「チャラ男」とは?
「チャラ男」【ちゃらお】は、「チャラチャラした男」のこと。
態度が軽い遊び人、あるいはそのような雰囲気を持つ男性のことです。
「チャラチャラ」とは、軽薄、派手な人を形容する言葉です。
現代ではチャラチャラしていることを「チャラい」と言うこともありますが、日本では江戸時代の頃にはすでに使われていた擬態語で、女性がしなを作る様子、派手な服装を表していました。
「チャラ男」は1900年代から使われるようになった言葉です。
さらに2010年頃、お笑いタレントが軽薄でノリのいい「チャラ男」キャラクターで売りに出てヒットしたことから「チャラ男」という言葉が広く周知されるようになりました。
「チャラ男」は良く言えばノリが良く一緒にいて楽しいキャラクターですが、軽薄、遊び人、女性をすぐナンパするといったネガティブなイメージが持たれやすく、一概にほめ言葉とはいえません。
「ギャル男」と「チャラ男」の違い
「ギャル男」と「チャラ男」の違いを、分かりやすく解説します。
「ギャル男」は「ギャル」の男性版で、派手な髪型と服装、メイクにインパクトのある若者ファッションです。
「チャラ男」は軽薄な遊び人風の男性のことです。
「ギャル男」は若者ファッション、「チャラ男」は男性のキャラクターを指しているところが異なります。
ただ「チャラ男」風の男性には「ギャル男」が多いこと、「ギャル男」はチャラチャラして見えることから、一人の男性が「ギャル男」とも「チャラ男」とも呼ばれることはそう不自然ではないのけです。
まとめ
「ギャル男」「チャラ男」は現代の若者を形容する代表的な言葉ともいわれます。
重複する部分もありますが、そもそもの意味は異なります。
「ギャル男」という言葉はあまり使われなくなりましたが「チャラ男」は今でもよく目にする言葉です。
ほめ言葉にならない場合があるので、男性に対して使う場合は注意が必要です。