「とろとろ」と「どろどろ」の違いとは?分かりやすく解釈

「とろとろ」と「どろどろ」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「とろとろ」「どろどろ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「とろとろ」とは?

「とろとろ」とは?

「とろとろ」には3つの意味があります。

1つめは、固体が溶けてきて柔らかくなるさま、液体にやや粘った性質があるさまです。

卵は加熱時間によって固さが変わります。

短時間の加熱ならやや柔らかい部分があり、完全な固体ではなく液体に近い部分が残ります。

このときの卵のことを「とろとろ」と表現します。

その他にも、あんかけ、溶けたチーズ、カレー、シュークリームなど、さまざまなものの食感や様子をいいます。

2つめの意味は、勢いを強く感じられないさま、動きがゆっくりであるさまです。

ガスコンロの火の強さは、勢いよくすることもできれば、弱くすることもできます。

火の勢いを弱くして煮込むことは「とろとろと煮込む」などといいます。

動きがゆっくりだと「とろとろするな」などと叱られてしまうことがあります。

3つめは眠たい気分を感じる、浅く眠るです。

車に揺られているとき、テレビをぼーっとみているとき、お昼ご飯を食べた後などにこのような状態になることがあります。

「とろとろ」の使い方

やや粘り気があるさまや溶けるさまという意味では、物体について使用をします。

勢いや動きについては、人にも物にも使います。

「どろどろ」とは?

「どろどろ」とは?

「どろどろ」には3つの意味があります。

1つめは、固体が溶けてきて、やや粘り気のある液状になっているさまです。

チョコレートは涼しいところに置いておけば固体です。

チョコレートには植物性の脂肪分が使用されており、これは温度が高くなると溶けてきます。

水のような完全にさらさらした液体になるのではなく、やや粘り気のある液状になります。

この溶けたチョコレートのような状態を指しています。

2つめは、感情などが入り混じって、奥底で複雑に絡み合っているさまです。

複雑な恋愛関係、業界の裏事情などがこの状態です。

3つめは泥などが一面にくっついて汚れているさまです。

泥で遊ぶと衣服も手足も汚れます。

たくさん泥がついたこの状態を意味しています。

また、作業をしていて油が付着しても、このように汚れます。

「どろどろ」の使い方

やや粘り気のある液状になるさまという意味では、物体について使用をします。

複雑に入り組んでいるさまには、人間関係に使うことが多いです。

「とろとろ」と「どろどろ」の違い

「とろとろ」と「どろどろ」の違い

液状になっているものの様子の意味が似ていますが、やや違います。

「とろとろ」はきれいなものに使うことが多く、「どろどろ」よりも流動性があります。

「どろどろ」の方が粘度が高いです。

「とろとろ」の例文

「とろとろ」の例文

・『とろとろに煮込む』
・『中からとろとろのクリームが出てくる』
・『とろとろのあんかけ』
・『半熟でとろとろの卵』

「どろどろ」の例文

「どろどろ」の例文

・『濃厚でどろどろなスープ』
・『どろどろに溶ける』
・『どろどろに汚れる』
・『煮崩れてどろどろになる』

まとめ

まとめ

液状の物質の様子の意味が似ていますが、それぞれ違ったニュアンスを持っています。