「口先で言う」と「綺麗事を言う」の違いとは?分かりやすく解釈

「口先で言う」と「綺麗事を言う」の違い二語の違い

この記事では、「口先で言う」「綺麗事を言う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「口先で言う」とは?

「口先で言う」「くちさきでいう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「口の先端で話す」という元の意味で、口をとがらせて先の方から不明瞭な言葉で話すことです。

2つ目は転じて「本心ではないうわべだけの言葉」という意味で、心からそう思っているのではなく、話をうまく合わせる為や、その場を取り繕うために反話すことです。

3つ目は「行動が全く伴わずにあれこれ言うこと」という意味で、積極的に意見や提案を述べるものの自ら実行しようとしないことです。

上記に共通するのは「ちょっと言葉にするだけ」という意味です。

「口先で言う」の使い方

「口先で言う」は、発言をした相手に対して信用できないという悪い意味の言葉です。

基本的に、日常で使われる場合、本心からではなくうわべだけで話すことや、実際の行動が伴わずにあれこれ言うことに使われる言葉です。

「綺麗事を言う」とは?

「綺麗事を言う」「きれいごとをいう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「夢の様な理想ばかりを並べ立てる」という意味で、誰が聞いても素晴らしいと思う最高の将来をイメージして話すことです。

2つ目は「実情に見合っていないことを説明する」という意味で、「~の様になっております」など、現実はそうではないことをあたかもそうであるかの様に話すことです。

3つ目はは「体裁を気にしてうわべを取り繕う」という意味で、悪い要素や批判的なことは含まず、良い部分だけ伝えることです。

上記に共通するのは「理想ばかりを話す」という意味です。

「綺麗事を言う」の使い方

「綺麗事を言う」は、相手の言ったことに対して信用できないという悪い意味の言葉です。

基本的に、夢のような理想ばかり並べ立てる様子や、実情に見合っていないことをあたかもそうである様に説明することに使われる言葉です。

「口先で言う」と「綺麗事を言う」の違い

「口先で言う」「日常で使われる場合、本心からではなくうわべだけで話すこと」「実際の行動が伴わずにあれこれ言うこと」という意味です。

「綺麗事を言う」「夢のような理想ばかり並べ立てる様子」「実情に見合っていないことをあたかもそうである様に説明すること」という意味です。

「口先で言う」の例文

・『子供がふてくされて言い訳を口先で言う』
・『彼が口先で言うデートの約束はあてにならない』
・『うまい儲け話があると口先で言いくるめる』
・『彼女の好きはとりあえず口先で言うだけだ』

「綺麗事を言う」の例文

・『会社は綺麗事を言わずにちゃんと現実を見てほしい』
・『上司は綺麗事を言うばかりで苦労するのは部下だ』
・『綺麗事を言うばかりの政治家はやめて欲しい』
・『相手は綺麗事を言うが破談されたこと変わりなはい』

まとめ

今回は「口先で言う」「綺麗事を言う」について紹介しました。

「口先で言う」「言うだけで実際の行動が伴わない」「綺麗事を言う」「言うだけで実情に見合っていない」と覚えておきましょう。