この記事では、「独善」と「自己中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独善」とは?
「独善」は、自分の考えが善であると思っていることで実はその考えが正しいとは限らないことです。
なので「独善」といわれると自分勝手に自分の考えが多々しいというのは、自分の考えがすべてで善であるというが故になります。
無論、「独善」は正しいことも「独善」と呼びます。
「自己中」とは?
「自己中」は、自分のことを中心に物事を考えたうえで、自分が得をしないといけないと考える人や事のことです。
よって「自己中」は利益を優先し、利益にならないとわかると自分勝手に行動して自己の利益のみを優先する思考になります。
ここに良いと思うや悪いという感情は一切なく、自分さえよければよいので他社がどうなろうと知ったことではないと考えるのが、「自己中」になります。
「独善」と「自己中」の違い
両者の違いは、善悪の判断があるかないかです。
「自己中」は自分が得になればそれでよしなので善悪の判断は薄いかないに等しいです。
たとえば、強盗という手段が一番効率が良い利益の上げ方だと判断した場合、これは悪行なんですが、「自己中」な考えに至ると強盗を自己の利益を満たす行為として正当化します。
「独善」は自分の物差しで善と悪を分けていますので善悪の判断はあります。
「独善」の例文
・『部長が独善判断をして失敗をした』
この例は、部長が自分は正しいと信じて失敗したという例です。
「独善」は、正しいと思い込むことなんですが、本当に正しい場合もありますが結果ありきにおいては間違いは間違いです。
「自己中」の例文
・『社長はあまりにも自己中でかつ他者を思いやらない』
この例は、社長が自分の利益のみに言及しており、その利益のためには他者を思いやらないというものです。
「自己中」は自分を中心に利益を構築することで利益を生み出す方法に全も悪もありません。
よって、周囲が悪だという方法で社長が利益を上げても社長は悪だと思っていません。
あくまで利益を追求することが良しとしているが故周囲の考えと自分の考えのずれについても理解してないのです。
まとめ
「独善」については、自分の考えや行いが正しいと信じているさまのことなので、一応本当に正しい場合もあります。
ただ、「自己中」の場合、これは、善悪を抜きにして考え、かつ合法であるかどうかについてもどうでもよいと考える必要があり、単純に利益だけを追求する姿勢が「自己中」になります。
なので、「自己中」の方の中にはそれは違法では?という方法を当たり前のように繰り出し利益を上げるのですが、これは、周囲の考えと自分の考えが全く合わなくなっていてお金のために手段を選んでないが故です。
よって、ブラック企業という企業の偉い方は、「自己中」が多いと言われるのは、自分の会社の利益を追求しているが故でその利益を社員に渡していないが故、社員もだんだんと社長に対して「自己中返し」という方法で報復するわけです。