「頭身」と「等身」の違いとは?分かりやすく解釈

「頭身」と「等身」の違い二語の違い

ものの大きさを表すときにときに使う言葉として「頭身」「等身」がありますが、このふたつの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「頭身」「等身」の違いについて解説します。

「頭身」とは?

「頭身」とは、「生物の体長を頭の長さとの比率で表したもの」を意味する言葉です。

「頭身」を簡単に説明すると「体長が頭いくつ分なのか」を示したものです。

身長が180センチで頭の長さが30センチの場合は身長が頭6つ分なので6頭身、身長150センチなら頭5つ分なので5頭身になります。

頭身の求め方は「身長÷頭の長さ」です。

「頭身」という表現は生物における体長と頭の大きさの比率を表すものでありおおよその傾向として生物のスタイルを見るときにつ変わります。

正確な基準として用いられることはなく見た目のよさや大まかなフォルムを見るときに使われる大雑把な基準であり厳密なものではありません。

一般的に「頭身」という言葉は人間のスタイルにおける良し悪しで使われます。

ファッションモデルなどは頭が小さく身長が高いほどスタイルが良いとされており「頭身」が上であるほどスタイルが良く下であるほどスタイルが悪いとされます。

「頭身」の使い方

・『8頭身のスーパーモデルがランウェイを歩いている』
・『キャラクターデザインでは頭身の設定が重要だ』
・『現実にはありえない頭身で描かれたキャラクターだが人気は高い』
・『頭身は生まれつきのものなので後天的に改善するのはほぼ不可能だ』

「等身」とは?

「等身」とは、「人の身長と同じくらいであること」を意味する言葉です。

「等身」「身長とほぼ等しいこと」を表しています。

身長とひとくちにいっても人によってばらつきがありますが、特に説明がなく「等身」という言葉が使われる場合は「一般的な平均身長を基準にしたときに同じくらいの大きさであること」を表します。

一般的には「等身」という言葉は特定の人物を対象にして用いられることが多い表現です。

ある人物と同じ身長で造られた人形のことを「等身大人形」といいますが、この場合の「等身」とは人形のモデルに成った人物の身長を指しています。

「等身」の使い方

・『等身大で造られたフィギュアが展示されている』
・『蝋人形館に展示されている人形は全て頭身で作られている』
・『どのくらいの身長なのかひと目で分かるように頭身のシルエットを展示した』
・『この寺の本尊は頭身の仏像である』

「頭身」と「等身」の違い

「頭身」「等身」はどちらも大きさをあらわす言葉ですが「大きさの基準」に違いがあります。

「頭身」は人の頭の長さを基準にした表現です。

身長を頭いくつ文化で表すものなので人により基準は異なりますが頭と身長の比率を知るのが重要なので頭の大きさが違っても問題ありません。

「等身」は人の身長を基準にしたときに同じ程度の大きさであることを意味します。

特に説明がないときは平均身長が基準になりますが、モデルやモチーフになる人がいる場合はその人の身長が基準です。

まとめ

「頭身」「等身」は混同されやすい言葉ですがそれぞれ表している内容はまったく異なる別の言葉です。

何を基準に大きさを説明しているのかに注目してふさわしい言葉を使いましょう。