この記事では、「引き戸」と「開き戸」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引き戸」とは?
右や左に動かして開閉をする戸のことです。
鴨井と敷居の溝にはめて使用する形が一般的ですが、上から吊り下げるタイプもあります。
戸の枚数は1枚または2枚です。
1枚のものは右または左のどちらかに戸を動かして開閉をします。
動かし方には、壁に沿うようにする方法と、壁の中に入れる方法とがあります。
2枚で構成されているものは、引き違い戸ともいいます。
左右どちらにも戸を動かすことが可能です。
車椅子を使用している場合、この扉だと開け閉めしやすく、室内を移動しやすいです。
前や後ろに動かすタイプの戸は、風が吹くと閉まったり、開いたりしてしまうことがありますが、この言葉が指す戸は、風が吹いても閉まったり、開いたりすることがありません。
そのため、わずかにだけ開けておく、前回に開けておくなど、開き具合を微調整することもできます。
また、戸の前に荷物が置いてあっても開け閉めしやすいです。
戸を動かしたときに荷物にぶつかる心配がありません。
この戸を設置するためには、戸を引き込むためのスペースを確保します。
「引き戸」の使い方
右や左に動かして開閉をする戸を指して使用する言葉です。
戸の枚数が1枚の場合も2枚の場合もこの名で呼びます。
「開き戸」とは?
前後に動かして開閉をする戸のことです。
蝶番などを軸として動きます。
この言葉が指す戸は、戸を引き込むためのスペースは必要ありません。
しかし、前後に動かしたときにぶつからないように、戸の周辺に物を置かないようにする必要があります。
この戸は気密性が高いので、冷暖房を使用したときに部屋の冷気や暖気が別の部屋に逃げにくいです。
気密性が高ければ、部屋の音が外に漏れにくくもなります。
また、この戸にはペット用の小さな戸を取り付けることができます。
戸の下部に小さな扉を設け、そこから犬や猫が自由に部屋を行き来できます。
戸がガラス以外の素材でできている場合、開閉をするときに向こう側に人がいないか気をつけなければなりません。
うっかり開閉をすると人に戸がぶつかってしまう心配があります。
「開き戸」の使い方
前後に動かすタイプの戸を指して使用する言葉です。
「引き戸」と「開き戸」の違い
2つの違いは動かし方です。
前者は左右に動かし、後者は前後に動かします。
動かし方が違うので、設置方法も異なります。
前者は溝に取り付け、後者は蝶番などを使用します。
「引き戸」の例文
・『引き戸を開け閉めしたときの音が気になる』
・『開けやすい引き戸』
・『がたぴしいう引き戸』
・『滑りの悪い引き戸』
「開き戸」の例文
・『開き戸をバタンと閉める』
・『開き戸を開けっ放しにする』
・『開き戸を開けたら人にぶつかってしまった』
・『開き戸の掃除をする』
まとめ
2つのものは開閉の方法と設置方法が違います。
開き方によってメリットとデメリットも異なります。