この記事では、「胃痛」と「腹痛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「胃痛」とは?
胃の痛みという意味です。
胃は横隔膜の下あたりに位置する臓器です。
この臓器に痛みを感じることをこの言葉は意味しています。
この状態になる原因はいくつかあります。
たとえば、胃酸の分泌量が多い場合です。
胃酸にはタンパク質を溶かす酵素が含まれています。
胃の細胞は粘膜で保護されているので、普段は胃酸の影響を受けませんが、胃酸の分泌量が多くなると胃粘膜が攻撃を受けて痛みが発生することがあります。
カフェインの摂取やストレスなどによって胃酸の分泌が多くなります。
食べ過ぎ飲み過ぎも胃が痛くなる原因です。
消化器官が処理しきれないほどの量を一度に摂取すると負担になり、痛みがでることがあります。
この言葉が指す状態になったときには、食事量を減らしたり、消化に良いものを食べたりするとよいでしょう。
消化器官の負担を減らして回復を待ちます。
何らかの病気のことも考えられるので、病院で診てもらうことも大切です。
「胃痛」の使い方
横隔膜の下あたりにある胃という臓器に痛みを感じることを指して使用する言葉です。
「腹痛」とは?
腹が痛むことです。
人間の場合だと、胸の下から腰の上あたりまでを腹といいます。
この部分のどこかに痛みがあることをこの言葉は意味しています。
腹には、小腸、大腸、腎臓、膵臓、肝臓などさまざまな臓器があります。
そういったどこかに不調があると痛みが発生をします。
腹が痛くなる病気には、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、急性虫垂炎、腸閉塞などがあります。
それぞれ不調をきたしている部位が異なります。
どこが不調なのかによって対処法は異なりますが、多くの場合は食べ過ぎ飲み過ぎを控えることが望ましいです。
また、カフェイン、香辛料、冷たいものなどは消化器官に刺激を与えるので控えるようにします。
ストレスは自律神経に影響を与えます。
内臓は自律神経の影響を受けているので、ストレスを減らすことも大切です。
強い痛みは体がある場合は、すみやかに病院で検査を受けるとよいでしょう。
「腹痛」の使い方
胸の下から腰の上のあたりのどこかが痛いことを指して使用する言葉です。
「胃痛」と「腹痛」の違い
「胃痛」は胃という特定の臓器が痛いことを意味しています。
「腹痛」は胃だけでなく、大腸、小腸、腎臓など腹のどこかが痛いことを意味しています。
「胃痛」の例文
・『胃痛のため薬を飲む』
・『胃痛がひどいので病院で診てもらう』
・『胃痛が治った』
・『カフェインの摂りすぎで胃痛を起こした』
「腹痛」の例文
・『腹痛に耐えられない』
・『腹痛のため学校を休む』
・『腹痛を訴える』
・『腹痛で受診をする』
まとめ
痛みという意味を持つ点は同じですが、どの部位が痛いのかに違いがあります。
一方は胃という特定の臓器、もう一方は特定の臓器ではなく腹という場所が痛いことを指しています。