「加護」と「庇護」の違いとは?分かりやすく解釈

「加護」と「庇護」の違い二語の違い

この記事では、「加護」「庇護」の違いを分かりやすく説明していきます。

似た雰囲気を持つ「加護」「庇護」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「加護」とは?

「加護」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「加護」は、「かご」と読みます。

「加護」は、「神仏がその力によって衆生を守り助けること」という意味があります。

ちなみに「衆生(しゅじょう)」には、「生命のあるものすべて。

特に人間のこと」
という意味があります。

このように人間を、神や仏の力で守り助けることを、「加護」と呼びます。

例えば、神社仏閣に行き、お祈りをするとき、神様や仏様の力で自分を守ってほしいという願いを込めるかもしれません。

このような時、「天のご加護がありますように」などと呟く人がいるかもしれません。

また、素敵な女性と巡り合った男性が、それ以前に縁結びの神様に祈願していたことを思い出すかもしれません。

この場合の男性の心情は「彼女に出会えたのは、神のご加護に違いない」などと文章にすることができます。

「庇護」とは?

「庇護」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「庇護」「ひご」と読みます。

「庇護」は、「かばって守ること」という意味があります。

例えば、両親から大切に育てられ、問題が起こった時、困難な状況が訪れた時、かばっても守ってくれたという人がいるかもしれません。

このように、両親からかばって守られて育った人が、女性の場合は、「両親の庇護のもとに育った、箱入り娘」などと呼ばれることがあります。

また、ある女性がいて、困難な状況に陥る時、いつもかばい守ってくれたのは、両親でも友達でもなく、彼女の兄だったとします。

この場合は、「彼女を庇護するのは、いつも兄だった」などという文章を作ることができます。

さらに、お金持ちの子供が、両親が無くなった後に苦労することがあります。

この場合は、「親の庇護がなければ、彼は普通の人以下の力しかない」などと、陰口をたたかれるかもしれません。

「加護」と「庇護」の違い

「加護」「庇護」の違いを、分かりやすく解説します。

「加護」は、「神仏がその力によって衆生を守り助けること」という意味があります。

一方で「庇護」は、「かばって守ること」という意味があります。

このように、「加護」「庇護」は、どちらも、「守ること」を意味する言葉になります。

ただし、「加護」という言葉を使う場合、守ってくれるのは神仏になります。

一方「庇護」という言葉を使う場合は、守るのは誰でもいいという違いがあります。

このように、誰かを守る時、「加護」は神仏が守り、「庇護」は、多種多様な人が守るという違いがあります。

まとめ

「加護」「庇護」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。