同じ「決める」という漢字を用いる「決心」と「決断」。
この記事では、「決心」と「決断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「決心」とは?
心を決めると書いて「決心」。
単に何かを決めるだけのものではなく、ある目標に対しその目標を達成することを強く心に決めることを意味します。
「決心」には、強い意志が込められているのです。
そのため、「決意」や「判断」、「決定」などと近い意味を持つ言葉となりますが、これらの言葉よりも、より強く心に決めるニュアンスを持つ言葉となります。
「決心」の使い方
「決心」は、「決心する」といった使い方だけではなく、「決心が揺らぐ」や「決心がつく」、「決心がつかない」などといった形で用いられます。
また、一生のうちでも重要な「決心」のことを「一大決心」といった言葉で表現することもあります。
「決断」とは?
「決断」は、ものごとをはっきりと決めること、意思を明確にして決定すること、です。
単に何かを決めるだけのものではなく、自分の意志を明確にして決定するといった強い意志が込められた言葉となります。
そのため、「判断」や「決定」、「思い立つ」などと近い意味を持つ言葉となりますが、これらの言葉よりも、より強く意思を決定するニュアンスを持つ言葉となります。
「決断」の使い方
「決断」は、「決断する」や「決断できない」。
「決断に迷う」、「決断を求める」など様々な形で用いられます。
そのほか、「決断力」や「勇気ある決断」などといった言葉でも「決断」は用いられます。
「決心」と「決断」の違い
「決心」は、ある目標に対しその目標を達成することを強く心に決めること。
「決断」は、ものごとをはっきりと決めること、意思を明確にして決定すること。
どちらも、強い意志を持って決める行為を意味しますが、何を決めるのかといった違いがあります。
「決心」は、目標を達成しようと心に決めることであり、「決断」は、意思を明確にして決めることを意味します。
そのため、「決心する」と「決断する」とでは、何を決めるのかという点に大きな違いがあります。
「決心」の例文
・『今の彼女とは別れて、再出発することを決心しました』
・『一度は、彼と別れる決心をしたものの、その後、その決心が揺らいでいる』
・『なかなか、大切にしてきたぬいぐるみを捨てる決心がつかない』
・『私の一大決心は、今の妻と結婚したことです』
「決断」の例文
・『今回の件について、彼が行った決断は賢明な決断だったと思われる』
・『ここで、山頂を目指すことを諦めることは私にとって苦渋の決断でしたが、命の方が大切です』
・『仕事では、決断力が求められます』
・『部長は、仕事の置ける決断が早くて助かります』
まとめ
以上のような違いがある「決心」と「決断」。
目標に向け何かを決めるときには、「決心」。
重要な事柄を決めるときには「決断」といった使い方が一般的な使い方となります。