人間の身体は筋肉と骨で形成されていますが、骨の形状として有名な言葉には「骨格」と「骸骨」があります。
この記事では、「骨格」と「骸骨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「骨格」とは?
「骨格」とは複数の骨や軟骨によって形成された構造を示す言葉であり、これは学問の分野から医療現場など多くの場面で参照されます。
「骨格」は2つの種類があり、身体の中に存在する「内骨格」と体表を覆う構造の「外骨格」がありこの2つは形状が異なります。
「内骨格」は基本的に脊椎動物にある構造で、「外骨格」は節足動物や昆虫にある構造です。
「骨格」は身体のバランスを維持する機能や、柔らかい体組織や内臓を守る機能があります。
人間は二足歩行することから独自の「内骨格」を形成しており、バランスよく歩行をしたり行動するために「内骨格」は独特の進化を遂げました。
「骨格」は身体のメインの構造という意味から、物事や事態に対する基本的な構造を表す時にも使います。
「骨格」は非常に硬い成分で構成されているので化石として残りやすく、博物館では恐竜に骨格標本を見ることが可能です。
「骸骨」とは?
「骸骨」とは脊椎動物が死んだ後にできる「骨格」を示す言葉であり、これは自然に形成されるものも存在します。
「骸骨」は生物が死んだ証であることからネガティブな意味として使うことが多く、呪術や魔術の道具として使われることも多いのが特徴です。
日常生活において死者は葬式を経て墓に入ることが多いために、「骸骨」を見ることは少なくなっています。
しかし自然界では動物同士の縄張り争いによって死体が生まれることも多く、野ざらしになった死体が時間経過と共に「骸骨」になり時に人を驚かせます。
「骸骨」は死のイメージを持っており、日本でも「骸骨」の姿をした妖怪はとても多く恐怖の存在として有名です。
「骨格」と「骸骨」の違い
「骨格」は生物がバランスを取ったり外部から身を守るために形成された構造であり、非常に硬い成分からできています。
「骸骨」も「骨格」の1種類ですが、こちらは身体が死んだ後にできるものとなっています。
「骸骨」は生物が死んだ後にできるものであり、「骨格」のように綺麗な状態ではなくバラバラになっていることが多いのが特徴です。
「骨格」の例文
・『子どものころから骨格があまり良くないと言われていました』
・『お相撲さんはあの脂肪を支える骨格が凄いのだと思います』
「骸骨」の例文
・『骸骨をあしらったアクセサリーが好きなのですが、彼氏には分かってもらえません』
・『お化け屋敷で見た骸骨が非常に怖くて、その日は中々眠れませんでした』
まとめ
「骨格」や「骸骨」はどちらも骨を使った構造ですが、前者は生物に特有の構造を表すものであり、後者は死体の後にできるものという違いがあります。
「骨格」に呪術的な意味はありませんが、「骸骨」は妖怪や幽霊などのモチーフとなり人を怖がらせる存在として知られています。