この記事では、「相手」と「他者」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を区別していきましょう。
「相手」とは?
相手(あいて)とは、自分ではない、もう1人のこと。
話をしたり、一緒に仕事をおこなったりする、もう片方の人物をあらわします。
「あなた」や「あなた方」にあたる人が「相手」になります。
もともと「相手」という言葉は「会う・手」が変化したもの。
そのため実際に会って、握手をするような関係を相手といいます。
例えば職場の関係者は仕事相手、お客様は取引相手や接客相手です。
そしてライバル社のことを、競争相手といいます。
またお付き合いしている恋人は交際相手です。
こちらの味方か敵かにかかわらず、何らかの繋がりのある人や組織を相手といいます。
「他者」とは?
他者(たしゃ)とは、自分ではない人たちのこと。
社会で暮らす、不特定多数の人たちをあらわします。
自分自身である「自己」以外のものは、すべて「他者」になります。
少し哲学めいた言い回しです。
他者は「ほかの者」と書きます。
学校や会社、趣味のサークルなど私たちは色々な人と関わって生きています。
スムーズな人付き合いをおこなうために、折り合いをつけなければいけない存在が他者となります。
似た言葉に「他人」がありますが、他人がやや冷たい響きであるのに対して「他者」は、より温かい表現です。
そのため「他者と生きる」や「他者とのつながり」のように、運命共同体としての言い方をします。
社会で共に暮らす仲間が「他者」です。
「相手」と「他者」の違い
どちらも人間関係をたとえる表現です。
「相手」と「他者」の違いを、分かりやすく解説します。
・社会のコミュニティが「他者」 相手と他者は、非常によく似ています。
整理すると「相手」は、自分と関わりのある人たちのこと。
敵か味方かは関係なく、日頃から向き合うことが多い人たちです。
そのため「相手にしない」というと、向き合わないこと。
無視して、その人の要望に応じない様子をあらわします。
反対に「相手をする」は遊んであげたり、聞き役になったりすることです。
まとめると、つながりのある人、身近な人が「相手」です。
一方で「他者」は、相手よりも他人行儀な表現です。
日常生活ではあまり用いられず、社会との関わりを考える際に用います。
「他者を尊重する」や「他者を認める」などがその一例になります。
「相手」が自分にとって近しい人、関係している人をあらわすのに対して「他者」は自分以外のすべての人たち、社会で暮らしている不特定多数の人たちを示します。
そのため「相手」よりも漠然としているのは「他者」です。
まとめ
「相手」と「他者」の違いを分かりやすくお伝えしました。
相手は仕事や恋愛で、向き合っている人のこと。
共に勉強する仲間や、仕事のライバルをあらわします。
そして他者とは、自分以外の人たちのこと。
社会のコミュニティを考えた場合に用いる表現です。