この記事では、「早合点」と「早とちり」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、「早合点」と「早とちり」という2つの言葉には、一体どのような意味と違いがあるでしょうか。
「早合点」とは?
「早合点」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「早合点」は、「はやがてん」と読みます。
「早合点」は、「よく聞いたり確かめたりしないうちに、わかったつもりになること。
早飲み込み」という意味があります。
誰かの会話の最初の方で判断し、動き出してしまうような人は、「早合点する人」と呼ばれるかもしれません。
例えば、仕事の説明を先輩社員にされたとき、説明の最初の方で分かった気になり、後半をまるで聞かず、仕事をミスしてしまうことがあるかもしれません。
このような場合は、「早合点して、仕事で失敗する」などという文章を作ることができます。
また、片思いの異性が、微笑んでいる姿を見ただけで、見込みアリと思ってデートに誘う人がいるかもしれません。
しかし、顔にご飯粒が付いているのを見て笑っただけだった場合は、「早合点して、デートに誘ってしまい、恥をかいた」などという文章を作ることができます。
「早とちり」とは?
「早とちり」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「早とちり」は「はやとちり」と読みます。
「早とちり」は、「早合点して、まちがえること」という意味があります。
例えば、取り組んでいる仕事が終わったと思い、資料を捨ててしまったものの、実はまだその資料を使う仕事が残っていた場合は、「早とちりして、資料を捨ててしまった」などという文章を作ることができます。
また、事件の現場の前に立っている人を怪しいと思った警察官が、その人を逮捕したものの、その人が他の警察から応援に来た刑事だったと後でわかるかもしれません。
この場合は、「早とちりして、刑事を逮捕してしまった」などという文章を作ることができます。
「早合点」と「早とちり」の違い
「早合点」と「早とちり」の違いを、分かりやすく解説します。
「早合点」は、「よく聞いたり確かめたりしないうちに、わかったつもりになること。
早飲み込み」という意味があります。
一方で「早とちり」は、「早合点して、まちがえること」という意味があります。
このように、どちらも、たいして確かめずに、わかったつもりになることを意味する言葉という共通点があります。
ただし、「早とちり」は、加えて失敗するという意味が含まれているという違いがあります。
このように、ただ、早飲み込みをしただけでなく、失敗してしまった場合は、「早合点」ではなく「早とちり」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「早合点」と「早とちり」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。