この記事では、「臓器」と「器官」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「臓器」とは?
「臓器」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「臓器」は、「ぞうき」と読みます。
「臓器」は、「体内、特に胸腔、腹腔にある器官のこと」という意味があります。
いわゆる「内臓」を意味する言葉だと考えることができます。
例えば、「臓器移植(ぞうきいしょく)」は、「病気や事故などによって、臓器の機能が低下してしまい、他に治療法がない場合、ドナーの臓器を移植すること」という意味があります。
心臓が悪く、このままでは長生きできない人が、ドナーの心臓を移植するような場面では、「心臓が悪いため、臓器移植手術を受けることになる」などという文章にできます。
また、外科医は、手術によって、悪くなった器官を取り除くことがあります。
このような場面では「外科医が臓器を取り出す」などと表現できます。
「器官」とは?
「器官」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「器官」は「きかん」と読みます。
「器官」は、「多細胞生物において、いくつかの組織が集まって一定の形、大きさ及び、生理機能を持つ部分」という意味があります。
例えば、口、食道、胃などは、食べたものを消化して栄養に変えるための「器官」になります。
そのため、「口や食道などは、消化器官と呼ばれている」などという文章にできます。
ちなみに、人間を含めて動物の「器官」には、「循環器系」「呼吸器系」「発声器官」、「泌尿器系」、「生殖器系」、「内分泌器系」などがあります。
また、男性と女性では、「生殖器系」などの「器官」の形に違いがあります。
このようなことから、「男女には、器官によって相違がある」などという文章にできます。
さらに、犬は人間よりも鼻が利き、目が余り良くないとされています。
このことから、「犬にとって鼻は、人間にとっての鼻よりも、大切な器官だ」などという文章を作ることができます。
「臓器」と「器官」の違い
「臓器」と「器官」の違いを、分かりやすく解説します。
「臓器」は、「体内、特に胸腔、腹腔にある器官のこと」という意味があります。
一方で「器官」は、「多細胞生物において、いくつかの組織が集まって一定の形、大きさ及び、生理機能を持つ部分」という意味があります。
このように、どちらも、動物の体の内臓の部分を意味する言葉になります。
ただし、「臓器」は「胃」や「食道」など、ひとつひとつの「塊」のことを指す言葉なのに対して、「器官」は、「胃」と「食道」、「腸」などをひっくるめて「消化器官」と呼ぶなど、「機能」ごとに指す言葉になります。
まとめ
「臓器」と「器官」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。