この記事では、「即座に」と「すぐに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「即座に」とは?
時間をおかずにその場でという意味です。
時間をおかずにとは、具体的に何分くらいなのかという意味は含まれていませんが、1日以上経つ場合はこの言葉が意味するものではありません。
また、その場でと空間的な意味も含まれています。
テレビ番組への反応で説明をします。
このテレビ番組は10時から始まり、10時30分に終わります。
10時30分になって番組が終了したら、番組を見た人たちがSNSに感想を投稿し始めました。
番組が終わってまだそれほど時間が経っていません。
これは「即座に反応する」といいます。
今度は会見で説明をします。
会見では、まず本人が状況などを説明しました。
その後に質問を受ける時間が設けられ、記者などが質問をしました。
記者が質問内容を言い終えた後に、ほとんど時間をおかずに本人が回答をしたとします。
そのときのさまが、この言葉が意味するものです。
「即座に」の使い方
その場所で時間をおかずにという意味で使用をします。
時間だけでなく、空間的な意味も含めて使います。
「すぐに」とは?
時間をほとんど隔てずにという意味です。
ほとんど隔てないとは、どれくらいの時間なのか具体的な数字は意味に含まれていません。
帰宅をしたら、まずは手洗いうがいをするという人もいることでしょう。
帰宅の後からほとんど時間をおかずにこの行為を行っているはずです。
これは、この言葉が意味するものです。
もしも、帰宅をしてから、コートを抜いで、飲み物を飲んで、軽く食べものを口にして、それから手洗いうがいをするなら、手洗いうがいを「すぐに」しているとはいえません。
パンケーキをうまく焼くためには、表面にぷつぷつとした泡がでてきたときに、時間をおかずにひっくり返すことが大切です。
もしも、1分ほど時間をおいてしまったら焼きすぎになります。
1分は短いと感じるかもしれませんが、パンケーキを焼く場合だと1分以上経ってしまったら「すぐに」ではありません。
「すぐに」の使い方
時間をほとんど隔てないという意味で使用をします。
どれくらいの時間なのかは、状況によって異なります。
通信販売で商品を購入し、その日のうちに発送してくれたら、この言葉が指すものだといえるでしょう。
普段発送まで7日かかっていたお店が、3日で発送をしてくれた場合でも、この言葉が指すものだといえます。
状況によって時間をおかずにが意味する時間は異なります。
「即座に」と「すぐに」の違い
時間を隔てずにという意味が似ていますが、前者にはその場でという意味も含まれています。
「即座に」の例文
・『即座に回答をする』
・『即座に手をあげる』
「すぐに」の例文
・『冷蔵庫にすぐにしまう』
・『玄関を開けると犬がすぐに駆けよってきた』
まとめ
時間的な意味が同じですが、一方には空間の意味も含まれている点が、2つの言葉の異なる点です。