この記事では、「特別」と「格別」の違いを分かりやすく説明していきます。
間違えやすい言葉を学んでいきましょう。
「特別」とは?
特別(とくべつ)とは、日常とは異なること。
いつもとは様子や中身が、違っていることです。
平凡ではないもの、普段とは違っているのが「特別」です。
特別は「特」という漢字が使われています。
「特」には「他のものより、大きく飛び出している」という訳があります。
そのためその他大勢と比べてみて、とりわけ目立っているものが「特別」です。
特別はその人にとって、いつもとちがうと思える「個人的な感情」につかいます。
「特別な時間」というと、ふだん会えない人と会えた嬉しい時間をあらわします。
日常とは異なるもの、スペシャルなひとときが特別です。
「格別」とは?
格別(かくべつ)とは、際立っていること。
いつもと比べて、レベルが異なる様子です。
普段とは違うサービスを受けたとき、お礼の言葉として用いるのが「格別」です。
もともと格別の「格」には「値打ち・おもむき」という訳があります。
そのため通常と比べて、おもむきが良いこと。
値打ちがあると思えるさまが「格別」にあたります。
例えば「格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます」だと、お得意様に伝えるビジネス語になります。
「格別の」は、相手に対する敬意をあらわす、丁寧なワンフレーズです。
大切にしたいお客様に、用いることができます。
「特別」と「格別」の違い
いずれも良く似ているので、使い分けに困ります。
「特別」と「格別」の違いを、分かりやすく解説します。
・ビジネスでは「格別」
特別も格別も「いつもと違う」という訳がある言葉です。
特別は「ラグジュアリー」に似た、非日常をあらわします。
そのため「特別なディナー」や「特別なホテル」のように、自分にご褒美をあたえるシーンで使います。
観光やリフレッシュで、高級ホテルやレストランに行く際に使うのが「特別」です。
一方でよく似た「格別」は、ビジネスシーンに限って用いられる表現です。
「格別のご高配を賜り、ありがとうございます」や「平素は格別のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます」と用います。
「ご高配」や「お引き立て」そして「ご配慮」を高める、前おきとして使える表現です。
「格別」はよそゆきの言葉なので、家族や友人には使わず、上得意のクライアントに対して使います。
「特別」がカジュアルな言い方であるのに対して「格別」はクラシックで礼儀正しいビジネス語です。
特別と格別は非常に似ていますが、使い方は異なっているので注意しましょう。
まとめ
「特別」と「格別」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも「いつもとは異なる」という共通した訳があります。
特別はラグジュアリー、非日常にちかい表現で、おもにプライベートで使います。
そして「格別」はビジネスで利用する、物々しい表現です。
大切なお客様に対して用います。
色々な語をマスターしておきましょう。