日本語には意味が似ている言葉が数多くありますが、厳密に意味を調べてみると、微妙に解釈が異なっていることもよくあります。
そのような中で、「自在」と「自由」のあう言葉もその1つかもしれません。
そこで今回は、これらの言葉にフォーカスしていきたいと思います。
「自在」の意味や使い方
「自在」とは「意のままであること」、「自分の思うとおりにできること」という意味を持つ言葉です。
そのような意味合いから「道具を自在に操る」や「変幻自在」というような使い方をしています。
「自由」の意味や使い方
「自由」には「意のままであること」、「自分の思う通りにできること」、「自分の意のままに振る舞うことができること」といったようなよう意味があります。
使い方としては「マシンを自由に操る」、「自由の身」などの表現で使われます。
また、「勝手気ままなこと」というように否定的なニュアンスで使われることもあります。
「自在」と「自由」の違い
では、「自在」と「自由」には、どのような違いがあるでしょうか?
「自在」は「自分の思うとおりにできること」という意味がありますが、「自由」は「他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえる」という意味になっています。
これを「機械を自在に操る」となると、「自分の思った通りに使いこなす」という解釈ができ、「機械を自由に操る」では、「他人の束縛を受けずに自分の好きなように扱える」という意味で理解することができます。
このように自分の意志が含まれているのが「自在」で、意志が含まれていないものが「自由」となるでしょう。
「自在」を使った例文と意味を解釈
では、「自在」を使った例文を見ていくことにします。
「あの難しい建設機械を自在に操る彼が、色々な現場で重宝された」
建設現場で操ることが難しい建設機械を「自在」に操作することができる人は、どの現場に行っても、重宝にされる貴重な人材です。
資格取得の時代が叫ばれる中で、単なる資格保有だけでなく、実践的な能力や経験を持っている人であれば、とても就職・転職にも有利です。
「自由」を使った例文と意味を解釈
「この国では、言論の自由が厳しく制限されています」
日本では信じられないことですが、世界にはこの例文のように言論の「自由」が厳しく制限されている国々が、数多くあります。
社会主義国・独裁者が長らく君臨している統治国など様々ですが、このような国で政府を批判するだけで、重たい罪になることが、当たり前のように起きています。
下手のすると、命を落とすこともあるでしょう。
そのために、私達は「自由」のありがたさを改めて見つめ直す必要がありそうです。
まとめ
「自在」と「自由」を意味や使い方を紹介してきましたが、これらの言葉は私達の行動のあり方を見つめ直すきっかけになることと思います。
「自由」に発言できる環境で「自在」に色々なことができるのですから、感謝しなくてはならないでしょう。