「贔屓」と「差別」の違いとは?分かりやすく解釈

「贔屓」と「差別」の違い言葉・カタカナ語・言語

特定の人物に対して特別な扱いをしたり、普通ではしない嫌なことをする際には「贔屓」「差別」が使われます。

この記事では、「贔屓」「差別」の違いを分かりやすく説明していきます。

「贔屓」とは?

「贔屓」とは?

「贔屓」とは自分が気に入った特定の人物に対して肩入れをすることや、色々なサポートや援助することを表す言葉です。

「贔屓」とはあくまでも特定の人物を支持することが優先されるのが特徴であり、その結果他の人には目を掛けなかったり、雑に扱ったりすることもありこの行為自体に悪意はありません。

特定の人物を支持するという意味から、様々な芸能やアイドルのファンの態度も一種の「贔屓」であり、ここ最近は推し活動というものも一種の「贔屓」をする行動と言えます。

動画配信サービスでも特定の人物だけにスーパーチャットを投げる行為も「贔屓」となり、最近では様々な方法で好きな人物に対して支援することが可能になりました。

「贔屓」という言葉はよく「依怙贔屓」という熟語で使われることが多く、これは支持する理由が不明であったり不公平な点を批判する時に使う言葉です。

「差別」とは?

「差別」とは?

「差別」とは個人の特性や集団の属性を元にして、様々な方法で区別をしたり特別な扱いをする時に使う言葉です。

「差別」は元々異なる扱いをするという意味でしたが、最近では特性や属性を口実にして不利益な行動を取ったり、冷遇するなどネガティブな意味で使われます。

「差別」の種類には色々なものがあり、身分、人種、文化、宗教、民族、職業、言語、ジェンダー、病気など様々なものが差別の理由として選ばれます。

これらの特性や属性はそれ自体に悪い意味はほとんどなく、「差別」をする側が不当な理由を持ち上げて意図的に不利益な行動を取るために、様々なトラブルへと発展します。

個人間だけではなく最近は国際的な場面でも「差別」が議題になることが多く、「差別」を防ぐために様々な法律が定められるようになりました。

「贔屓」と「差別」の違い

「贔屓」と「差別」の違い

「贔屓」に関しては特定の人物に対して肩入れをしたり支援する行為を表す言葉であり、基本的には誰かを陥れようという意図はありません。

「差別」は特定の人物に対して属性や特性を理由にして不当な扱いをする行為であり、誰かを陥れたり傷つけようとする意図があります。

「贔屓」の例文

「贔屓」の例文

・『そのパイロット父親が幹部なので、依怙贔屓と言われています』
・『日本人は判官贔屓が好きであり、弱い立場の人をつい応援したくなります』

「差別」の例文

「差別」の例文

・『差別と区別はまるで別物なので、使い分けましょう』
・『差別をなくすための運動は全世界で起こっており、最近はインターネットでも様々な活動がなされています』

まとめ

まとめ

「贔屓」は特別扱いして支持をしたりサポートする行為であり、「差別」は特別扱いして人を傷つけたり不当な扱いをする行為です。

どちらも特別扱いをするという点では共通していますが、「差別」はネガティブな意味として使われる言葉であり、現代社会の大きな問題として議論がなされています。