「元来」と「本来」の違いとは?意味を詳しく解釈

「元来」と「本来」の違い言葉・カタカナ語・言語

「元来」「本来」という言葉は似ていますが、ここでは意味や使い方、違いなどを詳しく解説しています。

それでは一緒に見ていきましょう。

「元来」の意味や使い方

「元来」の意味や使い方

「元来」とは副詞であり、はじめから、そのような状態、性質であることを表す言葉です。

「元来、頑固な性格で損をすることが多い人生だった」と言えばもともと頑固な性格でという意味になります。

生まれついての性格という風にも解釈できます。

また「元来」は文頭に使うことで、そもそもという意味にもなります。

「元来、夫婦とは他人でありますから・・・」などと使います。

「本来」の意味や使い方

「本来」の意味や使い方

「本来」とはもともとという意味で、副詞的にも使います。

当然そうあるべきこと、当たり前、普通、通常といった意味合いになります。

「本来ならば、文句を言うところだが今回だけは我慢する」などと言いますのは、文句を言うべきことだが、文句を言うのは当たり前だがという意味となります。

「元来」と「本来」の違い

「元来」と「本来」の違い

「元来」「本来」の意味は似ていて、同じようですが微妙な違いがあります。

まず「元来」の場合ははじめからそのような性質、状態であるという意味になります。

生まれつき、小さな時からという意味で使う言葉です。

一方「本来」の場合は当然そうであるべき、普通、通常といった意味で使います。

ですから子供の頃から〇〇であるといった時などは「元来」という言葉を使う方が適当となります。

「俺は元来、器用なんだよ」「元来、何も持たずに生まれてくる」などと使います。

本来の場合は当然そうである、これが当たり前であるといった意味合いの時に使うようにします。

「本来ならばもう始まっている」「本来、彼は事務職ではない」などと、なります。

「元来」を使った例文と意味を解釈

「元来」を使った例文と意味を解釈

それでは「元来」を使った例文と意味を見ていきましょう。

「元来、あわてんぼうで、早とちりで失敗することが多い」

もともと、小さい頃からあわてんぼうでという意味を「元来」という言葉で言い表しています。

「あの人は元来、生真面目な性質だからねえ」

持って生まれた性質が生真面目であるということを「元来」という言葉で言い表しています。

「本来」を使った例文と意味を解釈

「本来」を使った例文と意味を解釈

続いて「本来」を使った例文と意味を見ていきましょう。

「本来ならばここは、あなたが来る場所ではない」

例文は、通常であればここにあなたが来ることはできないという意味になります。

しかし、例文のような言い方は少し厳しい言い方でもあります。

「本来ならば中止だが、今日は特別だ」

「本来ならば中止」とは、普通ならば中止、中止になるのが当たり前という意味になります。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「元来」「本来」という言葉の意味、使い方、例文、それぞれの違いなどまとめてお伝えしました。

似ている言葉ですが、微妙な違いがあることを理解していただけたかと思います。

それでは上手く使いこなしてください。