この記事では、「抱負」【ほうふ】と「意気込み」【いきごみ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「抱負」とは?
自分の中で長年温めている計画を表に出すのが「抱負」【ほうふ】であり、自分の中でこのようなことがしてみたいと思う決意して、人に伝えるという意味があります。
職場では年度の終わりに「来年はこのような仕事がしたい」と職場の人たちに「抱負」と意気込みを伝えて、そのように頑張る気持ちを伝えるわけです。
自分の中で目的を掲げることでより努力し、頑張る気力を高めるのがこの言葉の目的でもあります。
今年はうまくできなかった仕事を来年はやってみたい、やり遂げたいと思う願望を伝えることで後には引けないよう自分の中で決まりをつけるのが目的であり、かなりしっかりした「抱負」を多くの人の前で言い放ち、自分の気持ちに活を入れる意味としても使われています。
この「抱負」を述べるシーンは、新入社員がこれから会社の即戦力となり、頑張って力になるための気持ちを入社式で伝えるように、未来に向けてのやる気と願望を言い表す言葉です。
使い方としては「抱負を伝える」「抱負を多くの人の前で述べる」と言い、いかに自分に強い情熱があるかを伝えます。
多くの人の前でスピーチするだけではなく、年賀状に今年の「抱負」を書き、相手へしっかり自分の心の中に抱いた志望を伝えるわけです。
「意気込み」とは?
「意気込み」【いきごみ】とは、自分がやりたいことを達成するために強い意欲を持つという意味があります。
張り切った気持ちを持つことで人は自分がやりたいと思うことに積極的になり、やり遂げようと思います。
そんな強い気持ちを持った人は頑張るために努力し、物事を進んでやろうという意欲を持つため威勢良く物事に取り掛かります。
勇み立った気持ちを持って前に進み、目的を達成するため困難を乗り越える熱意と強い意欲を持つ気持ちを「意気込み」と言い、その気合いは勇ましい気迫となって現れるわけです。
この言葉の使い方は「仕事に対しての意気込みを表す」「相手に自分の意気込みを伝える」となり、自分はいかに前向きに物事をやろうとしているかを伝えられる言葉になります。
意気込みがある人は積極的に成し遂げようとする気持ちが強いため最期まで頑張りたいと思うところがとても頼りがいを感じ、職場では信頼と信用を集める社員になるわけです。
「抱負」と「意気込み」の違い
「抱負」と「意気込み」の違いを、分かりやすく解説します。
自分の中に芽生えたやってみたいと思うことが「抱負」で、自分がやりたいと思う目標を立てて、勇ましく取り掛かろうとする気持ちを「意気込み」という違いがあります。
かなり具体的に掲げたやりたいことが見つかり、これから頑張ってやり遂げようと思う人の気持ちを人に伝えるときは「抱負」と言い、「意気込み」は自分に与えられたことに対して勢いよく取り掛かろうとするその行為を表す言葉です。
「抱負」の例文
・『私は長年夢だった会社に入社できたことを嬉しく思い、入社式で新入社員を代表して抱負を語った』
・『今年の抱負は、意欲的に仕事をこなし、褒められるよう努力して取り組むことです』
長年入社したいと思っていた会社に受かり、入社できた人は嬉しさと感動で胸いっぱいになるので、入社式でのスピーチを任されることに嬉しさを感じます。
その嬉しさを胸に、これからどれだけやる気を持って仕事しようか伝えるのも新入社員の「抱負」の一つとなります。
それに、今年は去年にもまして褒められるよう前向きに生きて行こうと思う人のその意気込みを表すのも「抱負」を語るうえでは重要なことです。
「意気込み」の例文
・『今年度入ってきた新入社員の意気込みが半端なくて驚いてしまう』
・『君の意気込みはちっともやる気が感じられないぞ』
新入社員は大抵やる気と目標を持って会社へ入社しますが、今年度はいつもと違い、かなりやる気が強く感じられると思うときに使える言葉です。
しかし、反対に意気込みがちっとも感じられないと思う人に対してはやる気を感じず、頼りにならないと思う気持ちを伝えられます。
まとめ
これからこのようなことがしたいと思う人の気持ちを「抱負」と言い、与えられた目標に向かって突き進む気持ちを持つのが「意気込み」という違いがあります。
人は「抱負」を持つことで前向きに突き進めるよう努力しますので、強い「意気込み」を持って人生を前向きに楽しむのもいいでしょう。