「トイレ」は生活に欠かせない場所ですが直接口に出すのがはばかられる言葉でもあります。
他の言い方にするにはどのように言い換えられるのでしょうか。
今回は、「トイレ」の類語と言い換えについて解説します。
「トイレ」の意味
「トイレ」とは、「排泄するために設けられた専用の場所」を意味する言葉です。
人間は口から食物を摂取して栄養を吸収し不要なものを体外に排泄して生命を維持します。
栄養を吸収し分解し終わった後に残る尿や便を排出するための設備が「トイレ」です。
またがったり腰掛けたりして使用する便器に向かって用を足し、排泄されたものは貯めたり水で流したりして処理されます。
排泄という不衛生になりがちな行為のための設備なので常に清掃して清潔を保たないと汚れて不衛生になり伝染病や感染症を招く恐れもあります。
「トイレ」の敬語やビジネスでの言い換え
・『お手洗い』
「トイレ」の言い換えとして一般的に用いられている表現です。
用を足し終えた後に手を洗って清めるための水場があることからできた言葉です。
・『化粧室』
「トイレ」には排泄する以外にも身だしなみを整える役割があります。
大きな鏡が取り付けられ化粧を直す場所としても用いられることに由来する言い方です。
・『レストルーム』
英語で用を足す場所を表す一般的な表現です。
「トイレ」は英語の「toilet」に由来しますが「toilet」という単語は直接的な表現であまり上品ではありません。
欧米では「トイレ」を表す単語として「restroom」が広く使われています。
「トイレ」の類語や言い換え
・『便所』
「便を出すところ」という意味の言葉です。
「トイレ」の日本語での言い方として広く使われており一昔前までは公共の案内などでも用いられていましたが、表現として直接的でイメージも良くないことから現在ではあまり使われていません。
・『厠』
「トイレ」の古い言い方です。
大昔のトイレは川の上に小屋を組み床に穴を開けて排泄したものがそのまま川に流れるような構造だったことから「川にある小屋」を指す「川屋」と呼ばれ、用を足す場所を表す言葉として「厠」の字が当てられたとされています。
かなり古い言い回しで現在使われることはほとんどなく時代劇などでのみ使われる表現です。
・『洗面所』
本来は手や顔を洗うための水場を指す言葉ですが公共の場所では手や顔を洗う水場と用を足す場所が一体となって整備されていることから「トイレ」の意味でも使われます。
まとめ
「トイレ」はとても身近な設備だけあって表現にもいろいろな言い方があります。
言葉が持つイメージや雰囲気にも違いがあるのでふさわしい表現を使いましょう。