この記事では、「包摂」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「包摂」という言葉の意味
「つつむ」「ひっくるめる」などの意味を持つ「包」という文字と、「かねる」「もっている」などを意味する「摂」という文字を組み合わせた「包摂(ほうせつ)」という言葉は、より大きな枠組みや範囲などの中に、あるひとつの事柄を包んでいれることを表す言葉です。
「包摂」という言葉の1つ目の意味は「一定の範囲の中につつみ込むこと」です。
2つ目は「(論理学において)特定の概念が、より一般的な概念の中に包み込まれる」様子を表す意味合いで使われています。
「包摂」のポジティブな言い換え
「包摂」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『忍ばせる』
「人に気づかれないように隠し持っている」さまや「ひそかに入れておく」様子を意味する言葉で、慣用句「足音を忍ばせる」は「足音を立てないように静かに歩く」という意味になります。
・『盛り込む』
元々は「盛って中に入れる」という意味の言葉でしたが、転じて「(計画や考えなどの中に)様々なものを一緒に入れること」を表す表現として使われています。
・『宿(やど)す』
元々は「宿泊させる」という意味の言葉ですが、「心」や「命」「志」などと組み合わせて「秘めている」というニュアンスで使われる表現になります。
・『備える』
「将来起こる事態に対応できるように準備しておく」さまを表す文言で、前もって準備しておく様子や、元々持っているものを指して使われる文言です。
「包摂」の類語や言い換え
「包摂」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『含有(がんゆう)』
「成分や内容として含んでいる」様子を表す言葉で、文字どおり「含んで」「有る」さまを示しています。
・『帯びる(おびる)』
「身につける」さまや「腰に巻き付けたり、腰から下げたりする」様子を表す言葉で、転じて「ある性質や傾向などが含まれている」さまを示す表現です。
・『内蔵(ないぞう)』
「中に組み入れられている」さまを表す言葉ですが、動物の体の中にある諸器官の総称「内臓」と間違えられることが多い言葉なので注意が必要です。
・『秘める』
明らかにしたくない意志がある場合に使われる言葉で、「他人に見せたり知らせたりせずに、内に隠し持っておく」さまを表す文言です。
まとめ
今回は「包摂」という言葉について紹介しました。
「包摂」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。