「絶対湿度」と「相対湿度」はどちらも「湿度」が使われた言葉ですが、意味が異なるため混同しないことが必要です。
この記事では、「絶対湿度」と「相対湿度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絶対湿度」とは?
「絶対湿度」は「ぜったいしつど」と読みます。
空気中の水蒸気量を表す方法の一種で、「1㎥の空気中に含まれる水蒸気量をグラム数で表したもの」を意味します。
「水蒸気密度」や「水蒸気濃度」と呼ばれることもあります。
「相対湿度」とは?
「そうたいしつど」と読む「相対湿度」は空気中の蒸気量を表現する方法のひとつで、「空気中に含まれる水蒸気量と、その時点の温度での飽和蒸気量に対する割合」を示します。
単に「湿度」と呼ばれることもあります。
「絶対湿度」と「相対湿度」の違い
「絶対湿度」も「相対湿度」も「空気中に含まれる水蒸気の量を表す」という点は共通してりますが、次のような違いがあります。
「絶対湿度」は「1㎥の空気中における水蒸気の量」を意味し、グラム単位で示されます。
「絶対湿度」は空気の温度が変化しても変わることがなく、常に一定の水蒸気量をキープするのが特徴です。
一方、「相対湿度」は「空気中における水蒸気量と、その時の温度での飽和蒸気量に対する割合」を意味し、百分率(パーセンテージ)で表されます。
また、「相対湿度」の英語表記である“Relative Humidity”を用いて「%RH」のように表される場合もあります。
天気予報などで「湿度」と呼ばれているものは、この「相対湿度」のことを指します。
「相対湿度」が高いほどジメジメとした湿気のある空気になり、低いほど乾燥した空気になります。
なお、「相対温度」は空気温度が高くなるほど低下し、空気温度が低くなるほど上昇します。
まとめ
「絶対湿度」は「1㎥の空気中に含まれる水蒸気の量」を示し、「相対湿度」は「空気中に含まれる水蒸気量と、その時点の温度での飽和蒸気量に対する割合」を示します、双方の単位についても把握しておきましょう。
ぜひ似た言葉の違いを理解する参考にしてください。