この記事では、「相関関係」と「因果関係」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相関関係」とは?
「相関関係」は「そうかんかんけい」と読みます。
「相関関係」は、「2つのものが密接にかかわり合い、一方が変化すれば他方も変化するような関係のこと」という意味があります。
例えば、知能指数と学業成績が密接に関わり合うような関係なのかという話をする時、「知能指数と学業成績に相関関係はありますか」というような文章になります。
また「相関関係」には、数学で「一方が増加すると他方が増加または減少する、二つの変量の関係のこと」という意味があります。
「因果関係」とは?
「因果関係」は「いんがかんけい」と読みます。
「因果関係」は、「2つ以上のものの間に原因と結果の関係があること」という意味があります。
例えば、喫煙することと、肺がんに現任と結果がある場合は、「喫煙と肺がんには因果関係がある」と言うことができます。
また「因果関係」には、「犯罪や不法行為などをした者が、法律上負担すべき責任の根拠の一つとして、ある行為と結果との間に存在していると認められるつながりのこと」という意味があります。
例えば、犯人が被害者を殴ったことと、被害者が死ぬことの間に、つながりを認められる場合、「犯人の暴力と被害者の死には、因果関係がある」などという文章にできます。
「相関関係」と「因果関係」の違い
「相関関係」と「因果関係」の違いを、分かりやすく解説します。
「相関関係」は、「2つのものが密接にかかわり合い、一方が変化すれば他方も変化するような関係のこと」という意味があります。
一方の、「因果関係」は、「2つ以上のものの間に原因と結果の関係があること」という意味があります。
どちらも、2つ以上の物事の関係性について、意味する言葉という共通点があります。
しかし、「相関関係」は、「Aが変化するとBも変化すること」を意味するのに対して、「因果関係」は、「Aという原因が、Bという結果になること」を意味するという違いがあります。
「相関関係」の例文
・ 『容姿の良さと、モテ度には相関関係があるようだ』
・ 『落書きの多さと、犯罪発生率には相関関係があるかもしれない』
「因果関係」の例文
・ 『二酸化炭素排出量と気温上昇には、因果関係があるのだろうか』
・ 『食べすぎと生活習慣病は、明らかに因果関係があるだろう』
まとめ
「相関関係」と「因果関係」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使いこなせるのではないでしょうか。