この記事では、「確立」と「成立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確立」とは?
「確立」は、「かくりつ」と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、はっきりしていて間違いないやたしかという意味を持っている「確」の漢字に、たつとかたてるという意味の「立」の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「確立」は、組織や制度、思想等をしっかりとした形で打ち立てる事を表すのです。
「成立」とは?
「成立」は、「せいりつ」と読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、なるや出来上がる、なし遂げるといった意味を有する「成」の漢字に、真っ直ぐにたつとか定まるという意味がある「立」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「成立」は、物事が成り立つ事や出来上がる事を示します。
「確立」と「成立」の違い
「確立」と「成立」の違いを、分かりやすく解説します。
「確立」と「成立」の漢字表記を並べた上で見比べてみると、最初の漢字が確と成という違いが存在する事に直ぐに気付けるものです。
所が次の漢字は同じ立であり、どちらも漢字二文字で表現された言葉であるため、似ている部分もあります。
とはいえ表現する意味のニュアンスには違いがあるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば問題なく使い分けが可能です。
まず「確立」は、制度とか思想、組織等をしっかりと打ち立てる事を意味します。
一方の成立は、物事が出来上がる事や成り立つ事を意味する言葉です。
「確立」の例文
・『信頼関係を確立するのは簡単な事ではありません』
・『独裁国家であるあの国で民主主義を確立するのは非常に難しいです』
「成立」の例文
・『何とか今日中に契約を成立させたい所です』
・『気難しい彼らとの取引を成立させるのは容易ではありません』
まとめ
二つの言葉には、立という共通の漢字が存在しており、指し示す意味合いにも似ている部分があります。
もっとも意味のニュアンスには相違点も見られるので、それぞれの言葉の意味を踏まえればきちんと使い分けが可能です。
ちなみに「確立」は、制度や計画、思想等をしっかりとした形で定める事を表します。
対する「成立」は、物事が成り立つ事とか出来上がる事を意味する言葉として用いられているのです。