「掛ける」と「架ける」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「掛ける」と「架ける」の違いとは?言い換え

この記事では、「掛ける」「架ける」の違いを分かりやすく説明していきます。

「掛ける」とは?

「掛ける」とは上からなにかを下ろすことを指す言葉です。

非常に多くの意味や使い方をもつ言葉であり、高いところから垂らすことや上からものを被せて覆うこと、労力や時間などを使ったり使わせたりすることなど、とても挙げきれないほど多用されます。

なにかを吊り下げたりものを高いところに留めるというような意味での「かける」という言葉の多くに使われる言葉です。

「架ける」とは?

「架ける」とは間を行き来できるような何かを繋げることです。

陸地と陸地の間を行き来できる橋のように、移動経路的な意味で場所と場所を繋げる何かを設けることに対して使われます。

何かが通るものをどこかへ物理的に繋げることを指す言葉なので、概念的なものや非物質を繋げるという意味では使われません。

「掛ける」と「架ける」の違い

「掛ける」「架ける」の違いを、分かりやすく解説します。

上から何かを吊り下げたり高いところに留めるなど様々な意味を持つのが「掛ける」で、間を行き来するための物で繋げるという意味を持つのが「架ける」です。

「掛ける」には多種多様な使い方があり物質的なものにも非物質的なものにも使う言葉ですが、「架ける」は物質にしか使われません。

「掛ける」の例文

・『着ていた服をハンガーに掛ける』
・『移動に多くの時間を掛ける』

「架ける」の例文

・『隣の島に繋がる橋を架ける』
・『2階まで届くはしごを架ける』

まとめ

「掛ける」は上から吊り下げるなどを始め非常に多くの意味を持ち、その中には「架ける」の間を行き来できる何かを設けて繋げるという意味もあるため、同じ意味でもどちらが使われているかが異なることもしばしばあります。

様々な意味があり行き来できる物を設けるという意味はその一つでしかないのが「掛ける」で、行き来できる物を設けるという意味しかないのが「架ける」と覚えて区別しましょう。