「双方」とは?言い換えを徹底解釈

「双方」とは?言い換え

この記事では、「双方」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「双方」という言葉の意味

「両方」「ふたつ」などの意味を持つ「双」という文字と、「向き」「方角」を示す「方」という文字を組み合わせた「双方」という言葉は、丁寧なニュアンスを含む表現のため、ビジネスシーンにおいてメールなどの文面で重宝されている文言で、「あちらとこちら」「関係しているどちらも」などの意味合いを含んでいます。

「双方」という言葉の1つ目の意味は「関係している両方のもの」になります。

2つ目は「2つのものを指している」さまを表し、文字どおりふたつのものを対象に使用される言葉です。

「双方」のポジティブな言い換え

「双方」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。

・『両雄(りょうゆう)』
「2名のすぐれた人物」「ふたりの英雄」などという意味の言葉で、「2人の英雄が共に存在することはできない」さまを表す際には「両雄並び立たず」と表現されます。

・『ツートップ』
元々はサッカーにおいて、最前線に攻撃的な選手であるフォワードを2人配置するフォーメーションを指して使われていましたが、近年では転じて「重要な人物や事柄が2つ並び立つ」様子を示す言葉として使われています。

『双璧(そうへき)』
「勝るとも劣らない2つのすぐれたもの」を示す言葉で、古来中国で「2人の優れた息子」を指して使われていた言葉が語源になります。

・『共に』
「一緒である」さまや「揃って同じ状態である」様子などを意味する言葉で、公用文において「ともに」とひらがな表記している場合は「同時に」という意味合いの言葉になりますので、注意が必要です。

「双方」の類語や言い換え

「双方」の類語や言い換えは以下の通りになります。

・『いずれも』
「どちらも」「それぞれ」などを表す連語の一種で、2つ以上のものに対して同じことが当てはまっているさまを示す表現になります。

・『両陣営(りょうじんえい)』
「敵と味方の両方の兵士が駐屯する陣営」を表す言葉で、転じて「立場や目的などを共にして結束している、両方の勢力の集まり」を意味する言葉です。

・『そこかしこ』
「そこやあそこ」「あちこち」などを表す、空間の様々な場所を指し示す言葉で、漢字では「其処彼処」と表記されます。

・『両人(りょうにん)』
2人で1対になっている場合や、他方から見てまとまっている間柄などを表し、「ふたりの人」という意味合いの言葉になります。

まとめ

今回は「双方」という言葉について紹介しました。

「双方」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。