この記事では、「素朴」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「素朴」という言葉の意味
考え方などが単純で、深い考察などを経ていないことを意味する「素朴」と言う言葉は、単純かつ発達していないという意味合いがあり、人為がなく、自然のままであるというニュアンスが強い言葉です。
粗末で飾り気のないことを指す場合は「粗朴(粗樸)」と表記します。
「素朴」という言葉の1つ目の意味は「自然のままに近く、あまり手の加えられていないこと」です。
2つ目は「人の性質や言動などにおいて、素直で飾り気がないこと」という意味合いで、人柄や心、性格などを説明する際に用いられています。
「素朴」のポジティブな言い換え
「素朴」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『質素(しっそ)』
「ぜいたくをせず、簡素に生活すること」や「生活ぶりが控えめなこと」などの意味合いがあり、「簡素」「つましい」「地味」などという言葉と言い換えることができます。
・『シンプル』
「簡素」や「単純」という意味のある英単語のカタカナ表記で、「むだな点や複雑さなどがないさま」を表す言葉です。
「シンプルイズベスト」で「単純が一番」という意味になります。
・『素直』
「人に逆らわない、ひがんだ所がない性質」や「心が純真さを失っていないこと」という意味合いの言葉で、考えや態度、動作などがまっすぐなことを示します。
・『純真』
「邪念や私欲がないこと」や「心にけがれのないこと」などという意味合いの言葉で、心身の汚れていないことや清らかなことを表します。
・『質朴(しつぼく)』
「自然のままであること」や「飾り気がなく真面目であること」などを表す言葉で、「性格がすなおで律義なこと」を意味します。
「素朴」の類語や言い換え
「素朴」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『地味(じみ)』
「はなやかでなく控え目なこと」や「飾り立てて人目を引こうとしない態度」などの意味合いがあり、華やかさやけばけばしさがないことを表す言葉です。
良い意味でも使われますが、ネガティブな印象の強い言葉でもあります。
・『無垢(むく)』
文字通り、「垢(あか)が無い」という意味の言葉で、転じて「心身の汚れていないこと」または「うぶなこと」などの意味合いがあります。
煩悩のけがれを離れて、清浄であることを意味する、仏教用語でもあります。
・『無邪気(むじゃき)』
「性質や気持ちなどに不純さがなく、素直なこと」や「あどけなく、かわいいこと」を表す言葉で、主にこどもの様子を表現したい時に使う良い意味の言葉です。
まとめ
今回は「素朴」という言葉について紹介しました。
「素朴」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。