この記事では、「薄命」と「短命」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「薄命」とは?
人の命がとても儚く散るように、早死にすることを「薄命」【はくめい】といいます。
人生80年以上は生きる時代だというのに、40歳、50歳とまだこれから趣味を楽しんだり、孫との時間を過ごせると思った矢先、急死してしまうのです。
その人生はとても運に恵まれなかったと感じさせて、幸が薄いと思わせます。
また、「佳人薄命」といえば平凡に暮らせない人生に疲れて早死にする美人は長生きできません。
「短命」とは?
命あるものを対象に、短い命を終えることを「短命」【たんめい】といいます。
彼は「短命」に終わったと一般的な寿命よりも短くて儚い人生であったと伝えられるのです。
使い方としては、子どもが1歳のとき病気で死んでしまえば「短命に終わる」と悲しくなるほど短く、気の毒に感じるほど儚く終わったと伝えられます。
また、「短命な花に惹かれる」といえばすぐ枯れてしまう植物ほど魅惑的な色になり、美しい輝きを見せるのです。
「薄命」と「短命」の違い
ここでは「薄命」と「短命」の違いを、分かりやすく解説します。
人生これからと思う矢先、若くして亡くなることを「薄命」といいます。
とくに、美しい女性だけが早くに亡くなってしまうことを「美人薄命」と言うのです。
そんな「薄命」の人生を嘆き、運が無い薄幸を表すのです。
もう一方の「短命」は10代、20代とまだ人生を歩み始めたばかりの若いとき死んでしまいます。
また、家庭も作れず、子どもを生む前に亡くなってしまうため周囲は酷く心を痛めるのです。
「薄命」の例文
・『佳人薄命に憧れる妹は、美しい物に惹かれる人間だ』
・『喫煙を辞めなかった叔父は40歳の薄命に終わった』
「短命」の例文
・『肥満男性が短命なのは食べ過ぎたり、運動不足が原因だ』
・『短命の画家は世界の人々を虜にする衝撃的な作品を残した』
まとめ
一般的な寿命よりもかなり短い命を指しますが、「薄」と「短」によりまた違う意味を含みます。
どう違うか漢字を学べば、使い方が分かってくるでしょう。
