「市街化区域」と「市街化調整区域」の違いとは?分かりやすく解釈

「市街化区域」と「市街化調整区域」の違い二語の違い

この記事では、「市街化区域」「市街化調整区域」の違いを分かりやすく説明していきます。

「市街化区域」とは?

「市街化区域」は、すでに市街地を構築していて10年あたりをめどに市街地を形成してよいと定めたエリアです。

注意すべく点を挙げますと、「市街化区域」は、市の条例などによっては、立ててはいけない建物というものがあり、何でもかんでも住居である、商業施設であると定めて建物を建ててはいけません。

なぜなら、小学校が多いエリアに大人のお店がたくさんあった場合、小中高生の成長に悪い影響を与える恐れがあるため、いくら街を作り上げることが許されるエリアでもやりたい放題はできません。

「市街化調整区域」とは?

「市街化調整区域」は、自由に建物を建ててはいけないエリアです。

つまり、例外はあるんですが、基本、建物を建ててはならず、かつ商業施設ですら立ててはいけません。

よって、住居も立ててはならず、その土地の所有者であっても、自由に建物を建てることはできません。

「市街化区域」と「市街化調整区域」の違い

両者の違いは、建築物を建てることが可能か無理であるかです。

「市街化区域」は、人が住むこととビジネスを営むことが可能なので、建物は立てられますが、「市街化調整区域」は市街地を構築してはならず、家を建てることのほか建物すべてが立てられません。

「市街化区域」の例文

・『市街化区域の指定に従い公園を建てる』
この例は、市の条例に従って公園を建てるというもので、該当するエリアは、建物をある程度自由に立てることができるエリアです。

「市街化区域」は、建物の建設に自由度があり、土地を所有している人物は、公園を建てることも許されます。

「市街化調整区域」の例文

・『市街化調整区域は一応今住んでいる家の改築などは許可が下りれば可能である』
この例は、普通は建築物を建てたり改築できないエリアでも許可が下りれば改築が可能だというものです。

たとえば、住んでいる人の安全を考慮した場合、同じものを建てることや改築で補強する工事を許すというのが特例で認められます。

まとめ

「市街化区域」については、建物を建ててもよいというエリアですが、絶対に好き勝手に建物は立てられません。

なぜなら、市街地のど真ん中に風俗店などがあれば、小中高生の成長に影響を及ぼすので好き勝手は実は許されません。

「市街化調整区域」は原則が建物を建てるなというものなので、この場合、この土地を所有していても許可が下りないと何もできません。

しかも中古マンションなども建て替えが許されない可能性があるので中古マンションの売買も実は難しいのがこのエリアです。

「市街化調整区域」は、農業用の土地を守るが故、このエリアは、農地に設定されたが故、自由が利きません。

なので、売り買いにおいては、農業を営む人しか購入しないのがこの土地で、多くの方が「市街化調整区域」を買うなというのは該当エリアが農地であるが故です。