会計処理で迷うのが「消耗品」と「雑費」の違いです。
どちらも似たようなものに思えますが具体的に何を基準に区別すればいいのでしょうか。
この記事では、「消耗品」と「雑費」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消耗品」とは?
「消耗品」とは、「使用すると無くなって消えるもの」を意味する言葉です。
使うと減ることを「消耗」といいます。
「消耗品」とは使うたびに少しずつ減っていき最後にはなくなるものを指す言葉です。
自動車はガソリンを燃料にして動きますが、燃料のガソリンはエンジンを動かすたびに少しずつ減っていき最後には空っぽになります。
このように使うとどんどん減っていき最後にはなくなって消えてしまうものが「消耗品」です。
会計のルールでは使うたびに状態が変化して元の機能が失われていくもののうち比較的使用頻度が高く取得金額が10万円以下のものを「消耗品」としています。
消耗品を取得するためにかかった費用のことを「消耗品費」といいます。
「雑費」とは?
「雑費」とは、「どこにも分類できない雑多な出費」を意味する言葉です。
会計では支払った費用を目的ごとに仕訳して分類しますが、分類が難しくどこにも当てはまらない種類の出費も存在します。
そのような分類できない出費が「雑費」です。
一般的には一時的に発生した少額の出費が「雑費」として扱われます。
「消耗品」と「雑費」の違い
「消耗品」と「雑費」の違いを、分かりやすく解説します。
「消耗品」と「雑費」の違いは「勘定科目があるかどうか」です。
会計のルールでは価格が10万円未満もしくは使用できる期限が1年に満たないものが「消耗品」で、どこにも仕訳できない分類不能の出費を「雑費」としています。
「消耗品」は実態を伴う物品ですが「雑費」はキャンセル料など実態を伴わない費用が中心です。
「消耗品」の例文
・『消耗品を補充する』
・『プリンターのインクは消耗品だ』
「雑費」の例文
・『雑費として計上する』
・『臨時の費用は雑費で処理する』
まとめ
「消耗品」と「雑費」はわかりにくい部分もあるものの仕分けできる勘定科目があるかどうかの違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。