この記事では、「お詫び」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「お詫び」という言葉の意味
左側に位置する「取っ手の付いた刃物と口」の象形と、右側にある「家屋の中でくつろいでいる人」の象形から成り立つ「詫」という語は、「人が伸びやかにくつろぐ家屋」を表し、さらに「詫」が「侘」という語に通じて「寂しく思う」という意から、「わびる」という意味を示す「詫」という漢字が誕生しました。
「お詫び」という言葉は、この「詫び」の頭に接頭辞である「お」を付けて、丁寧な表現にした文言になります。
「お詫び」という言葉の1つ目の意味は、「謝罪すること」です。
2つ目は「自らの過ちや失敗などを認めて相手に許しを請う」際に使われています。
「お詫び」の類語や言い換え
「お詫び」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『謝罪(しゃざい)』
「自分の非を認めて、相手に許しを請う」さまを表す言葉で、特に責任感や罪悪感などを伴って本心から謝る際に用いられる言葉になります。
・『平身低頭(へいしんていとう)』
自分の頭が地面につくほど身をかがめて、相手に頭を下げる様子を表し、「誠意を込めて謝罪をする」さまや「頭を低くさげて恐縮する」様子などを表しています。
・『陳謝(ちんしゃ)』
「事情を述べながら謝る」さまを示す言葉で、その物事の事情などについて謝辞と共に相手に伝える際に用いられる言葉になります。
・『謝意(しゃい)』
「感謝の気持ち」や「おわびの心」などを表す言葉で、相手に対するありがたい気持ちと、おわびをする気持ちの2つの意味合いで使われる言葉になります。
「お詫び」の類義語
「お詫び」の類義語は以下の通りになります。
・『償い(つぐない)』
「相手に与えた損害や犯した罪などに対して金銭や品物などで埋め合わせる」さまを表す言葉で、謝辞を表すために自分の命や大切な物などを相手にささげる際に使われる文言です。
・『贖い(あがない)』
元々は「賠償(ばいしょう)」の古語として使われていた「罪の償いをする」という意味の言葉で、現代においてはキリスト教などの宗教用語として使われることが多い文言になります。
・『弁明(べんめい)』
「事情や理由などを説明してはっきりさせる」さまや「自分の行いを説明して道理などを明らかにする」様子などを表す言葉で、相手に説明をすることで、その事情や立場などを理解してもらう際に用いられる文言です。
・『わび言』
「謝罪の意味を含んで述べられる発言」を表す言葉で、相手に謝辞を伝えたい際に使われる言葉になります。
まとめ
今回は「お詫び」という言葉について紹介しました。
「お詫び」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。