この記事では、「叶える」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「叶える」という言葉の意味
「口(くち)」と「針(はり)」の象形から成り立つ「叶」という文字は、「針」を「十(じゅう)」の当て字として「十=多数」という意味合いで使われ、「多くの人々の言葉同士が調和する」という元々の意味合いから「合う」「一致する」などと言う意味を経て「叶える(かなえる)」という意味の言葉として使われるようになりました。
「叶える」という言葉の1つ目の意味は「条件や基準などが、十分に満たされている」になります。
2つ目は「思いどおりに実現させる」さまを表し、人が望んでいる状態にすることを意味します。
「叶える」のポジティブな言い換え
「叶える」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『実現する』
「計画や望みなどを実際のものとする」際に使われる言葉ですが、基本的には良い事柄に対してのみ使われ、悪い事柄に対しては使われる事のない表現になります。
・『成就(じょうじゅ)』
「願いがかなうこと」や「望みを計画どおりに成し遂げる」ことを示す表現で、大きな事を成し遂げたり、目標に到達したりするさまを表す言葉です。
・『完遂(かんすい)』
「物事を最後までやり遂げる」さまや「完全に成し遂げる」様子などを表す言葉で、「かんつい」という振り仮名は誤用になります。
・『やり遂げる』
「最後まで完全に終わらせる」さまを表す言葉で、 請け負った仕事や任務などを最後までしっかり実行した際に使われる文言になります。
「叶える」の類語や言い換え
「叶える」の類語や言い換えは以下の通りになります。
『もたらす』
ひとつの要因によりある状態になる際に使われる言葉で、「特定の状態を実現させる」さまや「生じさせる」様子を表しています。
・『具現化(ぐげんか)する』
考えていることやアイディアなどに対して具体的な形を与えて、目に見えるようにすることを示す言葉で、「理想や計画などを目に見えるように実現すること」を意味する表現になります。
・『到達(とうたつ)する』
「理想の状態や目的などに行きつくこと」を意味する言葉で、人が目的地に行き着くこと以外にも、 送付した荷物などが届く際にも使われる文言です。
・『手にする』
「特定の行為をするために、自分の手で持つ」という意味の言葉で、転じて「手に入れる」という意味の言葉になります。
まとめ
今回は「叶える」という言葉について紹介しました。
「叶える」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。