この記事では、「含む」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「含む」という言葉の意味
「現在」や「このたび」などを意味する「今」の象形と、「物や人が出入りする所」を表す「口」の象形から成り立っている「含」という文字は、「現在口にしている」や「今持っている」などという意味合いから「含む」という言葉が使われ始めました。
「含む」という言葉の1つ目の意味は「物を飲み込まずに口の中に入れたまま保つ」になります。
2つ目は「その内部や範囲内に入っている」を意味し、人ではなく物を主語にして使われる文言になります。
「含む」のポジティブな言い換え
「含む」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
『潜在(せんざい)する』
「表面には見えていないものが中にひそんで存在する」さまを表す言葉で、表には現れていない能力や成長する力は「潜在能力(せんざいのうりょく)」と表記します。
・『織り込む』
元々は「地色と異なった色の糸や模様を入れながら織っていく」さまを表す言葉で、転じて「ある要素を組み入れる」という意味を持つ慣用句になります。
・『加算する』
「数を合わせる」さまや「足し算する」際に使われる言葉ですが、「出費がかさんだ」場合には使用せず、「嵩んだ」という漢字で表現します。
・『包含(ほうがん)する』
「中に包み含む」さまや「Aの内部にBが入っている様子」を示す言葉で、 日常会話ではあまり耳にしませんが、ビジネスシーンなどで用いられる文言になります。
「含む」の類語や言い換え
「含む」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『統(す)べる』
「全体をまとめて支配する」さまを表す言葉で、複数の物を1つにまとめたり、統轄する際に使われる言葉です。
・『含有(がんゆう)する』
「物の内部に含みもつ」さまを表す言葉で、主に成分や内容の一部として含んでいる様子を示す表現になります。
・『帯(お)びる』
古来武士が刀などを持っている様子から使われ始めた言葉で、「身につける」「腰に下げる」などの意味合いを持ち、転じて「ある性質や成分、傾向などを含み持っている」さまを示す言葉です。
・『包まれる』
「(主に)薄いもので中身全体が覆われている」さまを表す言葉で、物だけではなく、「歓喜」や「静寂」「謎」などを対象に使われる表現になります。
まとめ
今回は「含む」という言葉について紹介しました。
「含む」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。