この記事では、「おかしな」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「おかしな」という言葉の意味
「おかしな」という言葉は、日本の平安時代における美的理念のひとつとされている「をかし」を語源としており、当初は「明朗で知性的な感覚美」などと言う意味で用いられていましたが、室町時代に入ると狂言などの滑稽な様子を指して「滑稽味を帯びている」という意味合いに変化していき、最終的に現在使われている「おかしい」という言葉に転じました。
「おかしな」という言葉の1つ目の意味は、「面白い」や「笑わせるような」です。
2つ目は「滑稽な」や「変な」などという意味で使われています。
「おかしな」の類語や言い換え
「おかしな」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『卑(ひ)わいな』
「下品でみだらな」さまや「慎みがなく下劣な」様子などを表す言葉で、品性が劣っていたり、性について節度がなかったりする人や事柄を指して使われる表現です。
・『不可思議(ふかしぎ)』
「常識では考えられない」さまや「常識や論理の範囲を超えている」様子などを表す言葉で、物事や事象などについての奥が深すぎて、言葉などでは的確に表現できない現象が起こった際に用いられる文言です。
・『異様(いよう)な』
「普通と違っている」さまや「非常に風変わりな」様子などを示す言葉で、様子や雰囲気、姿かたちなどが変わっていて普通ではない状態を指して使われる言葉です。
・『へんてこ』
「とても妙な」様子や「並はずれて変な」さまなどを表す言葉で、何とも変でおかしく、大変ばかげている人や物事を指して用いられる文言になります。
「おかしな」の類義語
「おかしな」の類義語は以下の通りになります。
・『常軌を逸する(じょうきをいっする)』
「常識から外れている」さまや「普通ではない」様子などを表す慣用句で、お手本通りの普通のやり方や従来の方法などから外れている事柄や物事を指して使われる文言です。
・『風変(ふうがわ)り』
「様子や性質などが普通とかけ離れている」さまを表す言葉で、人や物事の特徴、状況などが通常ではない状態を指して使われる表現です。
・『怪しげな』
「正体がはっきりしておらず変である」さまや「どことなく疑わしい」様子などを表す言葉で、いかにも不審でいかがわしい感じを示す表現になります。
・『特異(とくい)な』
文字どおり「特別に他と異なっている」さまを表す言葉で、他の物と比較して、はっきり異なる要素を持っていたり、他よりも特に優れている物を指して用いられる文言です。
まとめ
今回は「おかしな」という言葉について紹介しました。
「おかしな」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。