この記事では、「ずらす」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「ずらす」という言葉の意味
「ずれる」の他動詞形である「ずらす」という言葉は、特定の姿勢や状態などを保ったまま、対象物を他の物に沿って少しだけ移動させる際に用いられる言葉で、物や日時だけではなく、予定や視点、範囲などを決まった位置から少し動かす際にも使われる表現になり、「づらす」という表記は誤用になります。
「ずらす」という言葉の1つ目の意味は、「位置や日時などが重ならないように動かす」です。
2つ目は「するべきことをあとに回す」さまや「論点などをそらす」様子などを示す意味合いで使用されています。
「ずらす」の類語や言い換え
「ずらす」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『移す』
「物などを移動させて、元にあった位置と違う場所に置く」さまを表す言葉で、視線や心などを他に動かす際にも用いられる言葉です。
・『置き換える』
人や物などを移動して、元の場所に新たなものを置く際に使われる言葉で、「置き場所を他にかえる」さまや「物の位置や順序を移しかえる」様子などを示す表現になります。
・『延期(えんき)する』
「予定していた期日を遅らす」さまや「やむを得ずスケジュールを遅らせる」様子などを表し、文字どおり「(予定していた)期間を延ばす」というニュアンスを含む表現になります。
・『滑(すべ)らせる』
「滑るように仕向ける」さまや「滑っていく方向に力を加える」様子などを表す言葉で、物の表面をなめらかに移動させる状態を表す表現です。
「ずらす」の類義語
「ずらす」の類義語は以下の通りになります。
・『逸(そ)らす』
物事や事象などが本来向かうべき方向や目標などから外れて脇の方へ向かう状態を示す言葉で、「とらえそこなう」さまや「逃がす」様子などを表す言葉になります。
・『ポイントを外す』
「物事の要点を取り除く」さまや「重要な点を省く」様子などを表し、本来重視されるべき点が除かれている状態を指して用いられる言葉になります。
・『先送り』
「物事の処理や回答などを、先に延ばす」さまや「やるべきことや予定していたことを延期する」様子などを表す文言で、その場で結論を出さずに、先に延ばす際に用いられる言葉になります。
・『どける』
漢字では「退ける」と表記し、「そこにあるものを他に移す」さまや、「不要なものなどをある場所から取り去る」様子などを示す文言です。
まとめ
今回は「ずらす」という言葉について紹介しました。
「ずらす」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。