この記事では、「気の毒」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「気の毒」の意味
「気の毒」の意味は以下の通りです。
1つ目は「ふびんに思うこと」をいいます。
思いがけず不幸な目にあった人に対して、同情する気持ちをあらわしています。
可哀そうというニュアンスがあるので「幼くして父を失うなんて、なんてお気の毒なのだろう」というように使います。
その人の立場に立って、共感する様子をあらわしています。
2つ目は「悪いと思うこと」です。
こちらの失敗で相手に迷惑をかけてしまった時に「すまない」という気持ちで使います。
「寒い中、買い物に行かせてしまい、気の毒だったね」というように使います。
こちらは親が子供にかける際など、おもに身内に対して使います。
恵まれていない境遇の人に対する哀れみ、そして決まりの悪い気持ちをあらわすのが「気の毒」です。
「毒」が含まれている通り、こちらの胸がぎゅっと苦しくなるくらい、切なくなる様子をあらわしています。
楽しいシーンより、悲しいシーンで使われることが多いです。
「気の毒」のポジティブな言い換え
「気の毒」のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『涙が出る』
思わず両方の瞳から涙が零れてしまうくらい、切ない様子をあらわしています。
「飼い主を亡くした犬の話を聞いて、涙が出た」のように使います。
ジーンと胸が熱くなる状況を例えています。
・『共感する』
その人と同じ気持ちになることをいいます。
思わず寄り添いたくなるくらい、同情する気持ちをいいます。
・『かわいそう』
迷子になって泣いている、小さな子を見た時など、同情する気持ちをあらわしています。
とくに自分より、小さな人に対して使う表現です。
「気の毒」の類語や言い換え
「気の毒」の類語や言い換えは以下の通りです。
・『いたたまれない』
じっとしていられないくらい、落ちつかない心情をいいます。
かわいそうで見ていられない心理をあらわします。
・『不憫でならない』
不幸のどん底にいる人に対して同情する気持ちをあらわします。
おもに上の立場の人が、下の立場の人に使う表現です。
・『哀れ』
古典的な言い方です。
悲しい事件が起こって、かわいそうな気持ちになる様子をいいます。
ただ「みじめ」という否定的なニュアンスも含まれているので、使い方に気を付けたい日本語です。
まとめ
今回は「気の毒」について紹介しました。
「気の毒」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。