この記事では、「しか」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「しか」という言葉の意味
言葉にある意味を肉付けする役割を持つ助詞として使用されている「しか」という言葉は、主にあとに続く打消しの語である「ない」と共に使われており、特定の内容以外のものは否定することを示しています。
また、一方では「体言+しか+ない」という形で、「そのような感情でいっぱいだ」などと言う意味合いで用いられています。
「しか」という言葉の1つ目の意味は、「〇〇のほかには」です。
2つ目は「それ以外のことをするわけにはいかない」などという意味合いで使われています。
「しか」の類語や言い換え
「しか」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『のみ』
ある事柄や事象などについて特に限定する場合に用いられる強調表現を伴う言葉で、「ばかり」や「だけ」などを表す文言になります。
・『だけ』
「しか」と同じく限定を意味する助詞として分量や程度などを示す際に使われていますが、「しか」が持っている否定的な意味合いはない文言になります。
・『ばかり』
限定した範囲内に特定の物が数多く存在し、そのほかの物はほとんどないことを示す言葉で、「だけ」や「のみ」などと同じ意味合いで用いられています。
また、少々くだけた表現には「ばっかり」という語があり、口語的な表現としては「ばっか」などという文言が使われています。
・『オンリー』
「唯一(ゆいいつ)の」や「単に」などを表す英単語「only」から派生した言葉で、「ただそれだけ」や「〇〇だけである」などを示す表現です。
「しか」の類義語
「しか」の類義語は以下の通りになります。
・『一辺倒(いっぺんとう)』
ある方針や方法などに傾倒(けいとう)して、他の物には一切気を配らないことを表す言葉で、「特定の対象だけに心を傾ける」さまや「一つの方面にだけ熱中する」様子などを表しています。
・『偏重(へんちょう)』
「物事の一面だけを重んじる」さまや「極端に偏っている」態度など表す言葉で、特定のものだけを重んじる平等(びょうどう)ではない様子を示しています。
・『一途(いちず)に』
特定のもの以外には目もくれずに、ひたむきに一つの事を行うさまを表し、「ただそればかり」や「一つの方法や手段などにこだわる」さまを示す表現になります。
・『ひたすら』
ひとつの事ばかりに心を向ける際に用いられる言葉で、「精神や感情などを集中させる」さまや「長い時間ずっと」などを示す文言です。
まとめ
今回は「しか」という言葉について紹介しました。
「しか」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。