この記事では、「すごい」と「すごく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「すごい」とは?
形容詞で、程度がはなはだしいさまを意味する言葉です。
「すごい」という言葉は、言い換えると、「すさまじい」や「物凄い」、「激しい」、「甚大」などになります。
「すごく」とは?
副詞で、程度がはなはだしいさまを意味する言葉です。
「すごく」という言葉は、言い換えると、「とても」や「大変」、「非常に」、「異常に」などになります。
形容詞「すごい」の連用形から転じた言葉だと言えるでしょう。
「すごい」と「すごく」の違い
「すごい」と「すごく」の違いを、分かりやすく解説します。
「すごい」と「すごく」は、どちらも程度がはなはだしいさまを表す言葉ですが、品詞が異なります。
「すごい」は形容詞で、名詞を修飾するときに使います。
その一方で、「すごく」は副詞で、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾するときに使います。
その中で「すごい」と「すごく」の使い分けは、次に続く言葉によって決まります。
次に名詞が続くときは「すごい」を使い、次に用言が続くときは「すごく」を使います。
逆に言えば、名詞の前に「すごく」を使ったり、用言の前に「すごい」を使ったりするのは誤用だと考えられます。
「すごい」の例文
・『彼はすごい才能をもった人間だ』
・『彼女は世界的に見ても、すごいアーティストだ』
「すごく」の例文
・『このラーメンは、すごく美味しい』
・『彼女は為し遂げたことを考えると、すごく誇らしい気持ちになる』
まとめ
「すごい」と「すごく」は、どちらも程度が非常に高いことを表す言葉ですが、品詞が異なる言葉です。
「すごい」は形容詞で、名詞を修飾するときに使います。
その一方で、「すごく」は副詞で、動詞や形容詞を修飾するときに使います。
また、「すごく」は「すごい」の連用形から派生した言葉なので、次に名詞が来るときには使えないと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。