この記事では、「それぞれ」と「様々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「それぞれ」とは?
「複数の人のひとりひとり」「複数の物の一つひとつ」という意味の言葉です。
名詞としても副詞としても使えます。
また、「人それぞれ」という表現は、人はみな異なり、様々な性質があるということを哲学的に表します。
「様々」とは?
「おのおの異なっているさま」という意味の言葉です。
主に形容動詞として使われます。
また、「様々の◯◯」という表現は、種類が多く一つひとつが異なっていることを表します。
「それぞれ」と「様々」の違い
「それぞれ」と「様々」の違いを、分かりやすく解説します。
「それぞれ」と「様々」は、似たような意味を持つ言葉ですが、ニュアンスや使い方に異なります。
「それぞれ」は、「複数の人や物の一つひとつ」を指し示す言葉です。
その一方で、「様々」は「多種多様であること」を表す言葉です。
つまり、「それぞれ」と「様々」の違いとして、「それぞれ」が「個別性」を、「様々」が「多様性」を強調するということです。
また、「それぞれ」は名詞としても副詞としても使えますが、「様々」は形容動詞としてしか使えないと考えられます。
「それぞれ」の例文
・『今日の宿題は、それぞれの教科の教科書を読みます』
・『このクラスには、日本人、中国人、アメリカ人、カナダ人など、それぞれ国籍の違う生徒がいます』
「様々」の例文
・『この本には、様々なジャンルの漫画が収録されています』
・『この世界には、様々な文化や習慣があります』
まとめ
「それぞれ」と「様々」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「それぞれ」は、「複数の人や物の一つひとつ」を指し示す言葉で、副詞的にも使えます。
その一方で、「様々」は、「複数の人や物がそれぞれ異なっているさま」を表す言葉で、文語的な響きがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。