この記事では、「だいたい」と「あらかた」の違いを分かりやすく説明していきます。
「だいたい」とは?
全体の趣旨や概要を意味する言葉です。
その状態が大部分を占めることを意味しますが、厳密な割合は決まっていないと考えられます。
例えば、「だいたい完成した」と言うと、まだ細かい部分が残っている可能性を示します。
「あらかた」とは?
ほとんど全部という意味を表す言葉です。
全体のほぼすべてを含むことを意味しますが、100%ではないことを示します。
例えば、「あらかた終わった」と言うと、残りはほんの少しということになります。
「だいたい」と「あらかた」の違い
「だいたい」と「あらかた」の違いを、分かりやすく解説します。
「だいたい」と「あらかた」は、どちらもほぼ全部という意味の言葉ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「だいたい」と「あらかた」の違いは、捉える範囲や程度にあります。
「だいたい」は大体の概要を含むのに対して、「あらかた」はほとんど全部を含むということです。
また、「だいたい」は内容や意味に関する言葉であるのに対して、「あらかた」は数や量に関する言葉であるということが挙げられます。
「だいたい」の例文
・『だいたいの人は、この作品を傑作として捉えている』
・『これにて、だいたいの説明は終わりですが、何か質問はありませんか?』
「あらかた」の例文
・『あらかたの内容は読み終わったが、イマイチ理解できない』
・『あらかたの荷物を運び終わったので、あとは細かい手続きをするだけだ』
まとめ
「だいたい」と「あらかた」は、どちらも細かい点を除いて全体を大まかにとらえるさまを表す副詞ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「だいたい」は、物事の要点や数量などを大ざっぱに見積もるときに使います。
その一方で、「あらかた」は、物事のほとんどが完了したり、ほとんどが含まれたりするときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。