「ばらつき」と「不規則」は似たような意味を持つ言葉ですが具体的にどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「ばらつき」と「不規則」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ばらつき」とは?
「ばらつき」とは、「揃っていないこと」を意味する言葉です。
観測範囲においてそれぞれに差があり揃っていない様子を表します。
大きさが一定でなかったり結果に違いがあったりなど観察対象それぞれを比較した時に近い部分が少なく有意な差が認められる時に用いられる表現です。
具体的な基準はありませんが基本的にははっきりとした差が見られる時に使います。
できるなら揃っていた方が望ましいにもかかわらず違いがある場合に使われる残念なニュアンスを含む言葉です。
「不規則」とは?
「不規則」とは、「規則性が見られないこと」を意味する言葉です。
一定の周期や法則に従っておらず規則的でないさまを表します。
同じことを繰り返すのではなくそのたびごとに違っていて予測がつかない物事に対して用いられる表現です。
基本的には同じ物事が何度も繰り返されるのにパターンがない場合に使います。
「ばらつき」と「不規則」の違い
「ばらつき」と「不規則」の違いを、分かりやすく解説します。
「ばらつき」と「不規則」はどちらも一定でなく違いのある様を表しますが違いの表れ方で区別されます。
「ばらつき」はある範囲内での分布の程度を表すのに対し「不規則」は分布の形を表す言葉です。
大きいものから小さいものまで混在している場合は「ばらつき」で大きいものが3回続いた後小さいものが5回続くなど決まった周期がない場合は「不規則」です。
「ばらつき」の例文
・『おにぎりの大きさにばらつきがある』
・『ばらつきがあるのは不公平だ』
「不規則」の例文
・『不規則な休みしか取れない仕事だ』
・『動きが不規則で予想がつかない』
まとめ
「ばらつき」と「不規則」はよく似たニュアンスの言葉ですが表している状態に違いがあります。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。