この記事では、大相撲の「満員御礼」と「札止め」の違いを分かりやすく説明していきます。
大相撲の「満員御礼」とは?
大相撲では、年6回の本場所興行において、定員の約9割の入場があった際に、この「満員御礼」という発表があります。
「満員」とは使っていますが、本来の意味のそれではなく、伝統的にそのような意味で使われている言葉です。
この発表があるのは、十両までの全ての取組が終了し、横綱の土俵入りが終わった後です。
もちろん入場人数が基準に満たない場合にはこの発表はありません。
これがあった時には、大相撲の関係者や報道関係者全員に「大入り袋」が配られます。
この中には、現在では10円玉が1枚入っていると言われています。
大相撲の「札止め」とは?
「札止め」は、本来の意味での「満員」を指す言葉です。
ですが、場内などへの表示はこちらの場合でも「満員御礼」となり、大入り袋に関してもそちらと同じ扱いになります。
この「札」とは、入場の際に必要になる入場券のことで、その販売が終わってしまったという意味からこのように呼ばれています。
「今日はとても盛況で、札止めになったと聞いた」のように使われる言葉で、後から関係者や報道機関などにそれだけの入場者数、状況だったと報告される為の表現です。
大相撲の「満員御礼」と「札止め」の違い
「満員御礼」と「札止め」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は説明のように、「満員御礼」の上に「札止め」があるという関係になります。
尚、「満員御礼」の基準は、定員の約9割程度の入場だと書きましたが、8割でも出されることがあり、かつて大相撲の人気が低迷していた時期には、もっと少ない時に出したこともありました。
よって、この表現は、考えている入場者数を上回ったくらいに考えておけばいいのかも知れません。
まとめ
「満員御礼」と「札止め」は、このような関係になります。
「札止め」であっても、場内への表示は「満員御礼」となると覚えておきましょう。