この記事では、「多忙」と「多用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多忙」とは?
多忙は、「たぼう」と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、「数が幾つもある」や「沢山」といった意味を持っている「多」の漢字に、仕事が多くて暇がないという意味の「忙」の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ多忙は、非常に忙しいという意味を表すのです。
「多用」とは?
多用は、「たよう」と読むのが正しい読み方となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、数とか量がおおいという意味を所有している「多」の漢字に、「もちいる」や「つかう」、「やるべき仕事」等といった意味がある「用」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から多用は、用事が多い事とか、多く使う事を示します。
「多忙」と「多用」の違い
「多忙」と「多用」の違いを、分かりやすく解説します。
多忙と多用の漢字表記を並べた上で見比べを実行してみると、忙と用という漢字の違いが存在する事に気付けるものです。
所が最初の多の漢字は共通しており、どちらも忙しいという意味を所有しています。
似た様な意味ですがニュアンスには違いがあり、多忙は非常に忙しいという意味であるのに対して、多用は、用事が多い状態で忙しい事を表現するのです。
更に多用は、数多く使用するという意味にも用いられています。
「多忙」の例文
・『経営者である彼の日常は、多忙を極めています』
・『多忙の身であるだけに彼女の健康が心配です』
「多用」の例文
・『私は日常的に多用しているだけに、英語力には自信があります』
・『ご多用中本当に申し訳ありませんが、納期を延ばす事は出来ません』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字があるだけでなく、どちらも忙しいという意味を持つ言葉同士です。
同じ様な意味を指し示す言葉同士ですがニュアンスには相違点があり、多忙はとても忙しいという意味を表します。
対する多用は、用事が多くて忙しいという意味と共に、数多く使う事を意味する言葉として利用されているのです。