この記事では、「体験」と「実体験」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体験」とは?
体験とは目で見て、肌で感じて経験することをあらわします。
百聞は一見に如かずということわざにある通り、自分の足で真実を見に行き、やってみることをいいます。
例えば「体験教室」といえば、陶芸や絵画のワークショップをいいます。
今までやってみたことがないものにチャレンジすること、初めての世界に足を踏み入れることが体験といえるでしょう。
「実体験」とは?
実体験とは、実際に経験することをいいます。
「実」は「事実」をあらわしていて、頭の中にある空想を飛び出して、本物に触れることをいいます。
スマホで何でも検索できる世の中だからこそ重要になっている体験で、自分の目で見て手で触ってみて、本物の良さを知る機会をあらわします。
新人スタッフの研修、あるいは子育て系の講習で取り入れられている、前向きな試みをいいます。
「体験」と「実体験」の違い
「体験」と「実体験」の違いを、分かりやすく解説します。
「体験」も「実体験」も、どちらも自分の体で体当たりして掴んだ経験をあらわします。
風のにおい、空気の冷たさ、動物の温もりなど、五感で感じた宝物をいいます。
一方で体験と実体験は、文の中で使われ方が変わっています。
体験は「体験しました」と活用しますが、実体験を「実体験しました」とはいいません。
実体験は「実体験を重ねる」や「実体験を得る」「実体験を重視する」のように、ほかの動詞と組み合わせて使います。
また実体験は子供の教育、新人研修など、育てる分野でとくに用いられています。
「体験」の例文
・『夏休みに親子で、乗馬を体験しました』
・『古民家に出かけて、うどん作りを体験しました』
「実体験」の例文
・『AI社会だからこそ、当園では実体験を大切にしています』
・『実体験を重ねることの大切さを、講座から学びました』
まとめ
「体験」と「実体験」の差を解説しました。
どちらも同じ「体験」という熟語が含まれていますが、ニュアンスが異なっています。
正しい意味を知って、できる大人を目指していきましょう。