この記事では、「家庭の事情」と「家庭の都合」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「家庭の事情」とは?
家族に何らかの問題が起きたとき、仕事を続けられなくなることを「家庭の事情」【かていのじじょう】といいます。
例えば、子供が事故に遭い、介護が必要になったとき付き添うため会社を辞めなければならなくなりました。
また、パートしている主婦の場合、夫が転勤するため仕事が継続できなくなるといった状況で使われています。
他にも親が寝込んでしまい、仕事ができなくなったのでお稽古事が出来なかったり、学校を休む場合にも使うわけです。
「家庭の都合」とは?
家の用事を済ませるため、会社に休むと伝えるとき使う言葉が「家庭の都合」【かていのつごう】といいます。
例えば、店が潰れたとき息子は破産手続きや店の解体工事に付き合うため会社を休む場合があるのです。
会社を休むために有給休暇を使いたいと思う際に使う言葉でもあり、看病や子供のために休みます。
また、週末しか休みがない人の場合、平日にしか行けない役所や銀行に行くので休暇を取るのです。
「家庭の事情」と「家庭の都合」の違い
ここでは「家庭の事情」と「家庭の都合」の違いを、分かりやすく解説します。
親や子供の面倒を見る、家が災害に遭って片付けが必要といったとき会社を休む際に伝える言葉が「家庭の事情」です。
「家庭の事情により参加できない」と伝えたり、逼迫したお金事情によってクラブを退会するときに伝えます。
もう一方の「家庭の都合」は「家庭の事情」よりも子供の運動会や授業参観、結婚式といったものに参加するため会社を休む場面で使うわけです。
また、諸事情に特化した用事を済ませたいと思うとき使われています。
「家庭の事情」の例文
・『家庭の事情で食事会に行けないと社長に伝えた』
・『同僚は家庭の事情で半年ほど空手道場に通わなかった』
「家庭の都合」の例文
・『家庭の都合により、午後から早退いたします』
・『来週の○日は、家庭の都合で会社を休ませていただきます』
まとめ
「家庭」を使っていますが、「事情」と「都合」はまた違う意味で使われています。
どのような用事を済ませるとき使えば意味が引き出せるかを考えてみましょう。