この記事では、「我慢」と「受け入れる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「我慢」とは?
動きたくても辛抱して、その場から動かないことを「我慢」【がまん】といいます。
例えば、今すぐ恋人に会いたいと思う気持ちを抑えてぐっと堪えるのです。
元々は仏教用語であり、耐え忍ぶ行為は美徳と受け止められていました。
ここから辛抱するということは、己を高めるために必要なことでもあるのです。
使い方としては、「水を我慢する」といえば喉が渇いても辛抱する行動を指します。
「受け入れる」とは?
人を迎えてもてなすという意味で使われているのが「受け入れる」【うけいれる】です。
例えば、親が貧しいので育てられない子供を施設が引き取るという場面で使うのです。
また、「師匠の考え方を受け入れる」と、その教えを守って生きます。
このように、自分が大切にしたいと思う考え方や教え、運命といったものを参考にしたり、道に逆らわずに進むという意味があるのです。
「我慢」と「受け入れる」の違い
ここでは「我慢」と「受け入れる」の違いを、分かりやすく解説します。
恋愛したくても気持ちを抑える、遊びもせず耐え忍ぶことを「我慢」といいます。
人間が持つ欲を抑えるところに焦点を当てているのです。
「あと1年我慢すれば国は変わる」と、辛抱すれば何かしら良い方向に向うと言えるのです。
もう一方の「受け入れる」は留学生や難民、悪いことも良い事もすべて否定せず話を聞く、受け止めて進むという意味で使われています。
「我慢」は忍耐強く耐える行動を指し、「受け入れる」は何でも躊躇せず対応するといったところが違う点です。
「我慢」の例文
・『会いたくても我慢すると思いは募り、相手と楽しく付き合える』
・『事故で大怪我して痛かったが、我慢して入院生活を送った』
「受け入れる」の例文
・『船が座礁したとき、真っ先に乗客を受け入れるため現場に向った』
・『貧困に喘ぐ子供を受け入れる施設では、無料で英語を教える』
まとめ
意味も使い方も異なりますが、どのような状況で何をするかに目を向けて、状況によりうまく使い込んで学習してみるといいでしょう。