この記事では、「悔しい」と「口おしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悔しい」とは?
自分の失敗や不幸な結果に対して、後悔や反省する気持ちを意味する言葉です。
例えば、「大学受験に落ちて悔しい」、「戦いで相手に負けて悔しい」などのように使用します。
「悔しい」という言葉は、「悔いる」という動詞から派生した形容詞として使用されます。
「口おしい」とは?
物事が思い通りにならなかったり、大切なものを失ったりして、惜しむ気持ちを意味する言葉です。
例えば、「あと少しで勝てたのに口おしい」、「彼女と別れることは口おしい」などのように使用します。
「口おしい」という言葉は、「朽ち惜し」という言葉が語源とされています。
朽ちるというのは、時間の経過や外的な要因によって、物が劣化したり、消滅したりすることを意味します。
朽ち惜しとは、朽ちるのを自分の力で止められず、惜しむということです。
「悔しい」と「口おしい」の違い
「悔しい」と「口おしい」の違いを、分かりやすく解説します。
「悔しい」と「口おしい」は、どちらも腹立たしい気持ちや残念な気持ちを表す言葉として使われます。
しかし、本来は、「悔しい」は自分の行為に対する後悔を、「口おしい」は物事の結果に対する惜しみを表す言葉でした。
このように、言葉の意味は時代や文化によって変化することがあります。
「悔しい」の例文
・『彼女は試合に敗れて、悔しい思いになった』
・『悔しいけれど、彼の言う事は全て正しいと思う』
「口おしい」の例文
・『彼女に告白しようとしたのに、タイミングを逸して口おしい』
・『口おしいが、これが現実なので仕方がない』
まとめ
「悔しい」と「口おしい」は、現在ではどちらも腹立たしいや残念でたまらないという意味で使われますが、昔は違う意味がありました。
「悔しい」は、元々自分の失敗を悔やむや後悔するという意味で、「口おしい」は、元々朽ち果てるのを自分の力でくい止められず惜しむという意味だったとされます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。