この記事では、「徘徊」と「俳諧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徘徊」とは?
徘徊は、「はいかい」と読むのが正しい読み方となっているのです。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、「さまよう」という意味を有している「徘」の漢字に、「行ったり戻ったりする」や「さまよう」等の意味がある「徊」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から「徘徊」は、行くあてもないのにうろうろ歩き回る事を示すのです。
「俳諧」とは?
俳諧は、「はいかい」と読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、はい句とか役者、おどけといった意味を持っている「俳」の漢字に、冗談やユーモア、和らぐといった意味の「諧」の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
故に「俳諧」は、俳句や連句の総称とか、こっけいやたわむれ等を表します。
「徘徊」と「俳諧」の違い
「徘徊」と「俳諧」の違いを、分かりやすく解説します。
徘徊と俳諧の漢字表記を並べて見比べてみると、最初の漢字はかなり似ているものの、良く見ると2文字共に使用している漢字は違う事に気付けるものです。
所がどちらも、はいかいという同じ読み方をするので混同してしまう恐れはないとは言えません。
とはいえ表現する意味には明確な違いがあるので、そこを踏まえれば問題なく使い分けが可能です。
まず徘徊は、あてもないのにうろうろ歩く事を意味します。
一方の俳諧は、俳句や俳文を表したり、おかしみとかこっけいという意味に使われるのです。
「徘徊」の例文
・『あの森には大きな熊が徘徊している事が多いので絶対に近寄るべきではありません』
・『最近、怪しい男が近所を徘徊しているらしいのできちんと戸締まりすべきです』
「俳諧」の例文
・『俳諧はシンプルな様で非常に奥深いので勉強のし甲斐があります』
・『私はかつて俳諧師になるという夢を持っていました』
まとめ
2つの言葉にはぱっと見は似ている漢字はあるものの、違う漢字が使用されている言葉同士となっています。
ただしどちらも同じ読み方をするので、ごっちゃになる危険性がないとは言えません。
もっとも指し示す意味は全然違っており、徘徊は、あてもなく漠然と歩き回る事を意味するのです。
対する俳諧は、俳句や連句、俳文の総称という意味で用いられています。