この記事では、「きっかけ」と「原因」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「きっかけ」とは?
物事が起きたのは、何がどのように始まったのか指す言葉が「きっかけ」です。
例えば、年下の女性と知り合ったのは駅前の店に通っていて、会話すると意気投合した事で仲良くなったのが「きっかけ」となるわけです。
この言葉の語源は歌舞伎で、舞台上から役者の動きに合わせて照明を当てるため関係者へ合図するその動きからきています。
「原因」とは?
問題が起きたのは何がどのようになったかその根本的な部分を指すのが「原因」【げんいん】です。
例えば、お湯が沸いていなかったのは電源が入っていないことが要因となっているところを指します。
また、飛行機が墜落したのは整備不良が原因となった、給料が減らされたのは遅刻ばかりしているその行動が原因になるのです。
このように、何らかの因果関係がもたらす事が「原因」になります。
「きっかけ」と「原因」の違い
ここでは「きっかけ」と「原因」の違いを、分かりやすく解説します。
動きや言葉によって物事が起こる要因となることを「きっかけ」といいます。
漢字で切っ掛けと書くように、物事が始まるときの動機を指すのです。
もう一方の「原因」は試験に落ちた理由や息子が捕まったのはなぜかその根本的な動機となる根源を指します。
例えば、道路で起きた交通事故の元になるのは、どちらも信号無視した運転手の行動こそが真正面から衝突した「原因」になるのです。
「きっかけ」の例文
・『踊り子を好きになったきっかけはポスターを見たからだ』
・『大工になったきっかけは腕のいい棟梁に出会ったからだ』
「原因」の例文
・『冷蔵庫の食べ物が腐っていた原因は電源を切ったからだ』
・『台風で葡萄が落ちた原因は前もって対策しないからだ』
まとめ
似た意味で使われていますが、使い方に異なる点があります。
どのような使い方するかに目を向ければ、うまい使い方が見えてくるでしょう。